レジェンズ

□悲劇へのプロローグ
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その日の放課後、とあるグラウンドにて。

「シュウ!ちゃんとやんなさいよ!」

グラウンドのバッターボックスに立っているシュウにメグが言った。
その隣にいるマックは大好物のハンバーガーを食べながら、「頑張るんだな!」っと応援している。

「おうよ!任せとけ!」

シュウは得意気にバットを構えると、相手チームのピッチャーをしているディーノを見た。
そのディーノの後方、ライトにはシオがいる。

―野球なんて何年振りだろ…。

グローブをパンパンと叩きながら、シオは思った。
何故、シオが野球をしているかと言うと……。

『ズオウは野球が好きよ』

『ガリオンはハンバーガーが好きなんだな』

前サーガであるメグとマックにズオウとガリオンの事を聞いて、もしかしたら、野球をしていたら、フラっと来るかも知れないというメグの言葉を半信半疑ながらも実践する事にしたのだ。

―つか、竹智のヤローはやらねぇのかよ。

応援席に偉そげに座っている竹智を睨むシオ。

「うおっ!!」

間の抜けた声にシオがバッターボックスを見ると、空振りしたシュウが一回転した後、尻餅をついていた。

―チェンジか。

特に活躍する事もなく、シオはベンチに向かった。
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