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□キドカノ
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「黙れ の由来って知ってますか?」

突然口を開く
その場にいたキドとカノはモモを見つめた

「如月ちゃん、どうしたの急に」

「団長さんがいつも言っているので・・そういえば と思って」

キドは少々申し分けなさそうな顔で見つめる
カノは興味津々だ

「由来とはちょっと違うかもしれませんが・・
 元は女の子が好きな異性に言ったのが始まりらしく
強がりな女の子たちは好きな異性にそう言うようになったそうですよ」

キドは赤面、お決まりのパターンだ
カノは楽しそうに笑っている

「あぁ、でも仮説ですから!」

キドはモモを恨めしそうに睨む
モモは少し反省気味である

「如月さん、ちょっとこっちに来て手伝ってくれないすか?」

「いま行きます!」

モモは小走りで台所へと向かった
そして・・・沈黙が訪れる

「キード♪」

「うるさい//」

フードをギュッとかぶって
前髪で目を隠して
小声で呟く

「キドってばー」

「喋るなぁ//」

口調がのびのびと弱々しくなっている
それも愛らしいと言わんばかりの目でカノは見つめた

「フードかぶるのやめて顔を見せてよー」

「黙れ!//」

カノはポカーンとしてキドを見た
キドはりんごのような真っ赤な顔をさらし

「お前のこと好きだから、黙れって言ったんだ!!///」

そして案の定、沈黙に耐えきれなくなりキドは脱走する
残されたカノは一人、腕を鼻の部分にあてて

「ふい、うち・・不意打ち・・はだめでしょ・・///」
弱々しくなっているのだった

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