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□二度と来ない日を。
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<多分切なめ(注意)>
「みんな…久しぶりだな。」
大人になったいま僕らはまた出会った。集合呼びかけは団長、キドのもと。
まだ団長と呼んでいるのは、あの頃が懐かしいからかもしれない。
あの日々を名残おしんでいるのだろう。
「ここじゃ駄目だよね?移動、しよっか。」
向かう先はあの小さなボロマンションの部屋。
あれから誰も住んでいないらしい。僕たちが去った後は誰かに使われたわけでもなく、僕たちの痕跡を残したまま。
埃をかぶり、古びた扉が開く。
中もそのままで、蜘蛛の糸とかあるけど案外ましだった。
「そのままっすね」
意味もなく言ったその言葉ひとつは、月日の流れのせいか深くなってとけこむ。
それに同意したからか沈黙が続き、一人、また一人が部屋へと入った。
「お菓子とかジュースとか持ってきてるよ〜?」
また楽しい日々を送りたくて集まった。
二度と戻らない日々を創るために戻ってきた。
秘密基地に集まって
笑いあった夏の日に
また、どこかで思い出して
出逢えるかな?って何度でも
描こう
さぁ、笑いあおう。また。