novel

□壊れた歯車
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黄瀬side

目を覚ますと見知らぬ天井と黒子っちの泣き顔がぼんやりと見えた。

「意識が戻ったんですね、良かった。」

黒子っち…うさぎみたいに目が真っ赤になってる。

なんで泣いてるんだろ?

ああ、そういうば俺、黒子っちを庇って…

あの時はもうダメかと思ったのに。

「俺…生きてんスね」

ぼんやりした思考で呟いて、弱々しく手を開いたり閉じたりしてみる。

動かそうとすると身体のあちこちが痛くて辛うじて動かせるのは手くらいだった。
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