てきすと2
□神楽アルよ
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神楽アル。
今日は私が思ったことをぶちまけに来たアル。
実はな、銀ちゃんとあのマヨネーズが付き合ってるのヨ
まぁ、二人とも様子が可笑しかったネ。
私と新八は二人がそんな雰囲気に前々からなっていることに気がついてたから
「早くどっちかが告白できるといいね」
なーんて呑気に考えながら二人をこっそり生暖かい目で見守ってたアルよ。
それから1週間後に、銀ちゃんが幸せそうにしながらマヨネーズと電話してたネ。
あんなに乙女な銀ちゃん初めてだったから鳥肌と、
なんか、胸の真ん中が妙にあったかくなったアル。
後でそれをそよちゃんに聞いてみたら「萌え」という感情らしいネ。
そのまだよくわからない萌えを、新八と一緒に感じながら幸せそうな銀ちゃん眺めるのが私と新八の幸せになったネ。
銀ちゃんは私たちに言ってくれようとしてるんだけど、まだ恥ずかしいのか途中で話変えてくる。
まったく、イイ年したマダオがッ
早く言いやがれコノヤロー
何回思ったことか。
それも新八も同じ気持ちだったネ。
そんで二人して「銀ちゃんの恋人マヨネーズでしょ?」
って聞いたアル。
めちゃめちゃ驚いてたネ。
でも銀ちゃんは銀ちゃんだから、どんなになっても大好きヨ
って言ったら銀ちゃん泣き出したアル。
私達二人抱き締めて、泣いてくれたネ。
何回も何回も「ありがとう」っだって。
思わずもらい泣きしたことはナイショ。
乙女の涙は簡単には見せられないネ。
「だからマヨネーズ、てめぇ銀ちゃん泣かせたら覚悟しろヨ」
和傘の先端を幾分か背の高いV字前髪に突きつける。
だがその背の高いハズの彼は膝まずいており、なんだか小さく見える。
「銀時は愛されてるな」
「当たり前ネ。私達銀ちゃんが大好きアル。家族アル、だから変なのがつくのが一番嫌ネ」
「嗚呼、肝に銘じておく。」
「ならよし」
この十四そこらの女の子がこんなにも必死になって守りたい家族ができている。
まだまだ女には見習う所があるようだ、と
土方はくすりと笑った。