てきすと2
□甘えっ子タイム
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「ねぇ、土方くん」
「なんだ坂田くん」
「ちゅーしてよ」
甘えているつもりなのか、銀時がくちびるを尖らせてんーと言ってきた。
可愛らしい。ひじょうに。
俺たちは今、ラブホのベッドの上でそりゃあまぁ恋人達がするような甘く濃密な時間を過ごしていた訳だけれども、こんな風に銀時が最中にキスを迫ってくるのも板についてきた。
銀時いわく、愛されてると実感できるらしい。
それと、普通にするキスより深く一つになれるのだとか。
可愛らしい、本当に。
「ふ...ん、ん、」
ちゅっ、ちゅっ、と軽くついばんで
「んぅ、ぁ」
舌をねじいれる。
生暖かい口内はいつもより、熱い。
零れる吐息は湿度を上げて
絡み付く腕は放さぬように、強く強く。
「好き」
「あぁ、俺も」
肩を上下させ、頬も赤くさせながら、へらりと笑ったいあった。
額を合わせて
目を合わせて
緋色の瞳の中に映る自分は、笑ってしまいそうな位にだらしなく表情が緩んでいる。
このかおも普段見れないからと、銀時は正常位を好む。
しかし、俺に顔を見られるのは恥ずかしいらしい。
時折、目を潰しにくるから、気を付けなければいけない。
「とうしろう」
「ん?」
「ぎゅってして」
「こうか?」
「ん」
胸と胸をくっつける。そこに女性的な柔らかな肉は無いのだけれど、そのぶん伝わってくる鼓動がいとおしい。
こんなゆっくりとした時間も、銀時も
またいとおしい。