てきすと2
□花束を君に
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あの銀髪にはなにが似合うだろうか。
アネモネのような紫か、
椿のような緋色か、
はたまた桜のような薄桃か、
そんなことを考えながら、土方十四郎は万事屋への道を駆け足で向かっていた。
「あ。おかえりー土方くん」
「おう、」
じぃっと、その紅い瞳をみる
「な、何?俺の顔なんかついてる??」
やはり。
この銀髪には、
いや
この愛しい恋人には、
「似合う花なんてねーな」
「え、なんすかそれ嫌みかコノヤロー」
なんせ、君より愛しい花なんてあるわけないだろう?