≦鬼徹書物・長編≧ そうだ、地獄に行こう!!
□【第四話】 同じ屋根の下@
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そんな柊を見て、鬼灯は少し驚いたような顔をする。でも、すぐに元のハシビロコウのような顔に戻った。
「それは頼もしい。私もシゴキがい……いいえ、教えがいがあるというものです。」
鬼灯の言葉に、乾いた笑いで青ざめる柊。
「あっ…明日も…ごっ、御指導、よろしくお願いします…ぅ。」
(………何だろう?もう、自分の言ったことに凄く後悔しているんですけど〜……。)
「あっ、柊さんの荷物は部屋に運んであります。大体のものは部屋に揃っていますが、何か必要な備品がありましたら言ってください。……それでは、私はこれで。」
事務的に伝え終えると、鬼灯はさっさと自分の部屋に入ろうとする。柊の脳裏にまた、昔の映像が横切った…。
「あっ、あのっ!鬼灯様っ……。」
呼び止める柊の声に、ドアを途中まで開けた鬼灯が振り向く。
「……? 何か質問でも?」