≦鬼徹書物・長編≧ そうだ、地獄に行こう!!

□【第四話】 同じ屋根の下@
3ページ/10ページ

そんな柊を見て、鬼灯は少し驚いたような顔をする。でも、すぐに元のハシビロコウのような顔に戻った。

「それは頼もしい。私もシゴキがい……いいえ、教えがいがあるというものです。」

鬼灯の言葉に、乾いた笑いで青ざめる柊。

「あっ…明日も…ごっ、御指導、よろしくお願いします…ぅ。」
(………何だろう?もう、自分の言ったことに凄く後悔しているんですけど〜……。)

「あっ、柊さんの荷物は部屋に運んであります。大体のものは部屋に揃っていますが、何か必要な備品がありましたら言ってください。……それでは、私はこれで。」

事務的に伝え終えると、鬼灯はさっさと自分の部屋に入ろうとする。柊の脳裏にまた、昔の映像が横切った…。

「あっ、あのっ!鬼灯様っ……。」

呼び止める柊の声に、ドアを途中まで開けた鬼灯が振り向く。

「……? 何か質問でも?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ