夢小説「400年の願い」
□2 逃走からの出会い
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「今日も、依頼すぐに終わっちまったなぁ! ハッピー」
「あい! 僕達にかかれば敵はいないね!」
「あんたは怯えて逃げ回ってただけだったけどね」
あたしは呆れてため息をついた。
あたし達フェアリーテイルは今さっき依頼を完遂し、帰りの列車を待ってる最中だった。
エルザ、グレイ、ナツとハッピーは平然と列車を待つが、あたしことルーシィーは魔法の使い過ぎでヘトヘトだった。 むしろ、みんなの方が私より疲れててもいいのに……
「お、来たぞ」
グレイは右から来る列車を見て、あたし達に報告する。
今日の依頼の事を話しながら、目の前に到着した列車に乗り込もうと出入り口に向かったその時だった。
「なんか向こう騒がしくねーか?」
ナツが横を向き、ホームを見る。 それにつられてあたしも顔を向けた。 夕方の時間帯のせいで人が多いが、誰かが人々をかき分けてこちらに向かっているのは、そこにいる皆の視線で分かった。