Young Justice

□気持ち
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気持ち

ロビンと一緒に休暇を貰った。いや正しくはバットマンから二人で何処か行って、仲間としての絆を深めろとか言われた。けれどそこには必ずキッドフラッシュが来て、俺も行くとか言い出したが、そこをアクアラッドに止められていた。
「ふざけんな!何でこんな奴とロビンを二人きりにしなきゃいけないんだよ!」
「入ったばかりだから、尚更お互いの事を知る必要があるだろう」
「なら四人で行こうぜ!?普通はよ!」
子供のように怒るキッドフラッシュ。そんなに俺がロビンと一緒に居る事が気に入らないのか。正直、こっちだって嫌なぐらいだ。まだ、知らない事が沢山あると言うのに、何でこんな事を。俺がため息を付いていると、ロビンが前に出た。
「大丈夫だよウォーリー。ただ、街とか見てくるだけだし」
「それが心配何だよ!お前にもしもの事があったら……!」
キッドフラッシュが取り乱してると、バットマンがキッドフラッシュの服の襟を掴んでいた。
「お前は過保護過ぎだ。少しは、信じてやれ」
「……………はーい」
ようやうキッドフラッシュの怒りも収まり、俺とロビンは、マウント・ジャスティスを後にした。




街に出て、俺はロビンに色々聞いた。お金の事や、物の買い方など。ずっとあんな所に居たせいか、外の世界が全く別の物に見えた。
俺は人混みに疲れてしまい、何処かで休みたいと言った。そうしたら、近くに公園があるみたいで、そこに寄った。
昼間だからか、子供が沢山居た。
「どう?大体分かった?」
「ああ」
ロビンは、俺を気遣い、なるべく人混みを避けてくれていた。こいつ、優しいんだな。
「バットマンも珍しい事言うよね」
「ああ……。けど、為にはなった。ありがとう」
「あっうん」
ロビンはにこっと笑ってくれた。サングラス越しだからあまり分からないが……。
「……そのサングラスは取らないのか?」
「あー……まぁ正体が分かったら嫌だしね」
「正体って………普段着何だから分からないだろ」
「う、うん………」
彼も何か秘密でもあるのだろうか。それを聞き出すのは良くないと、流石の俺にも分かる。俺達は暫く沈黙した。
「………さて、次は何処に行く?」
「ロビンが行きたい所でいい」
「僕?………そうだな。ゲームセンターかな。いい?」
「ああ」
こうして、ロビンにゲームセンターとか言う所に連れて行かれた。




「また……人が凄いな」
「仕方ないさ。これでも少ない方だよ」
なら、次からは俺は来られないな。俺はとにかくロビンの後を付いて行った。
レースゲームをやったり、ゾンビとか言う奴らを銃で打って倒すやつをやったり。ロビンに教えてもらいながらやっていた。この時、楽しいと思えた。

そして夕暮れになり、マウント・ジャスティスに帰ろうとした。
「ありがとう。色々学べた」
「これくらい、容易いさ」
へへっと笑うロビン。俺はそれをs見て、何故かどきりとした。何故だろう。そう思っていたら、キッドフラッシュが勢い良くこちらに来た。
「ロビン!!!大丈夫か!何かされたか!?」
この男。殴りたくなる。俺を何だと思っているんだ。
「何もされてないよ。安心して」
「ほっ………」
ロビンは俺の方をちらっと見ると、口ぱくでごめんと言っていた。悪いのはキッドフラッシュだと言うのに、優しいな。
…………何だろう、この感じ。
俺がそう思っている時だ。バットマンに肩を叩かれた。
「これで、任務にも行けるな?」
「ああ、任せろ」
バットマンが去るのを見て、俺はロビンを呼んだ。
「次からの任務、俺も一緒にやるから、宜しくな」
「うん、勿論だよ」
そう言い、俺は自分の部屋へと戻った。



ロビンに対するその感じ、これは一体何だろう。胸の辺りがドキドキして、和やか?と言う気持ちになって、嬉しくて、ロビンとずっと一緒に居たいと思ったり………。俺はまだまだ学ぶ事が多そうだ。





END

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