TEEN TITANS

□スレイドさんの一日
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ロビンが相手にしてくれないので、こちらから攻撃を仕掛ける事にした。

そう、ロビンのアジトのコンピューターにハッキングし、ロビンの一日の動きを監視しようと思ったのだ。


そして、ハッキングは難なくクリアし。私はロビンの動きをカメラで追った。

朝起きたら、いつもの服に着替えて、ストレッチを軽くして。ロビンの一日が始まるようだ。これは良いカメラだ。色々なアングルからロビンを見る事が出来る。
私が変態?そんな事、今に始まった事じゃないだろう。

そしてロビンの後を追い掛けて。


「………ねぇサイ、何か、誰かに見られてる気がするんだけど」
「はぁ?俺達以外、このアジトには居ないんだぜ?有り得ねえだろ」
「そう、だよね」
ふふふ、ロビン。私が見ているんだよ。君の行動すべてを。
私だって、いつまでも君を野放しにしておきたくはないからね。

ロビンはスターファイアの所に向かっていた。あんな女の所に用があるのか!?何と言う!

「スター、今良いかな?」
「どうしたんですか?」
「いい天気だし、一緒に散歩でもしないか?」
そう言って私から見られる事を恐れ、逃げるのだろう?ふふん、大した事無いな、君も。
「良いですわよ。でしたら、ショッピングしたいですわ」
「良いよ。じゃあ、仕度出来たら言って」
ロビンはスターファイアの部屋から出て行った。私はスターファイアの動きが少し気になったので、そのままカメラを彼女の部屋の方にした。
「ロビンとデートですわ!こんな日が来るなんて!ロビンから誘われてしまいましたわ!あぁ、ロビン、大好きですわ」
くっ……!ロビンの事が好きなのは、貴様だけじゃないのに、何と言う……!私は苛々が増すだけだと認識し、その場から離れた。


そして、ロビンは本当に出て行ってしまった。仕方がないから私は、他のメンバーの様子を伺う事にした。


レイブンは、相変わらずだった。静かに読書をしている。よくもまあ飽きないものだ。
サイボーグは車の整備をしている。これも相変わらずだろう。
ビーストボーイはテラの写真を見つめていた。私はそっとカメラから目線を離した。







そして、ロビンが帰って来て。スターファイアは自室にそのまま籠っていた。気になったので後を追ったら、見ない方が良かった。
「素晴らしい日でしたわ!ロビン、恰好良かったですわ……」

ロビンはトレーニングをしていた。マスクは外さずに。………これだけロビンを観察していても、一切マスクを外さない辺り、バレているんだろう。
だから私は、ハッキングを終了した。

得られた事は、ロビンが可愛い事だけか。ふん、少ない収穫だな。
次ハッキングする時は、タイタンズの通信機でもやってやるか。
いつかな。















END

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