シュガーでごめんあそばせ
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「つきました、ゾロの旦那、エアの姉御!!」
ぐっしっし!と笑いながら港に船をつける3人。
「なんだ……がらんとした町だな。人気がねェじゃねェか……」
「つか人の気配が全くないんですけどー」
「じつはこの町、我々バギー一味が襲撃中でして」
「笑いながら言うことじゃねーよーど阿呆ー」
繋がり眉の弁慶を蹴れば地面にうずくまって悶絶していた。
「どうする?バギー船長に何て言う?手ぶらだぜおれ達」
「そりゃあった事をそのまま話すしかねェだろ!!どうせあの女は海の彼方だ」
残りの二人が慌てた様子で話し合っているのを横目に、ゾロは口を開く。
「じゃあとりあえずそのバギーってのに会わせてくれ。ルフィの情報が聞けるかも知れねェ」
「絶対アレ面倒ごとに巻き込まれてますってー……あ」
「あ?」
キョロキョロと周りを見渡せば、何やらサーカスと船がくっついたような、派手な海賊船を見つけた。
「あれがバギーの本船ですかー?なんかサーカス団みたいですねー」
「ヘェ、あれが本船です、姉御」
小さく相づちを打ち、ペロリと舌なめずりをする。
「ゾロ達は先に行っててくださーい。私この辺探してみますのでー」
「?おう、わかった」
ゾロとその他を見送り、バギーの船を見やってニヤリと笑う。
「海賊が海賊から奪っても、問題ないですよねー?」
人道的には問題あるんだろうが、ハッキリ言おう。
人のモン、盗っちまえばこっちのもの。
ですよね、ウボォーさん!!