ハガレン2

□clothes
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リザは手早く買い出し品を片づけると、夕飯の準備に取りかかった。

「ハヤテ号のは‥いらないわね」

検診の為、病院に宿泊している愛犬がいない事に寂しさを覚えた。
しかし、そんな時間を名残惜しむ間も与えず勤務終了時間は近づいていた。
リザは夕飯作りに集中した。
夕飯が出来ておらず、不器用なロイに手伝うと言われたくないからだ。
過去の大惨事が目に浮かぶ。
あの時は、大変だった・・・。

「出来たわ」

パスタなので、盛り付けまで短時間で出来る。
あとはロイが来るのを待つだけだ。
それから暫くし、やって来たのはロイではなくリザ宛ての小包だった。
差出人はロイだ。
不思議に思って開けると、そこにはあの真紅のドレスが入っていた。

「何で‥?」

だが、疑問に思うのは何故ロイがリザが欲しがっていたドレスを知っているのかという事だ。
考えたくないが、また脱走でもしたのだろうか。
そこへ玄関のベルが鳴った。
開くと今度こそロイだった。

「やぁ」
「お疲れ様です。言いたいことがありますが、とりあえず中へどうぞ」
「失礼するよ」

ロイを家の中に招き入れ、ドアを閉めた。
とりあえず夕食を食べ、片付けた。
話の結果次第では、夕食が無駄になるかもしれないからだ。
ロイは夕食を始終誉めていたが、あまり耳に入らなかった。
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