ハガレン2

□凍りついた心
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月明かりに照らされた夜道を男女が歩いていた。

女が立ち止まり、それに気付いた男は女の側へ駆け寄った。

「……ごめんなさい」

女は伏し目がちに言うと、男は頷いた。

「貴方では駄目でした」

男は再び頷き、女に家まで帰れるかと尋ねた。
女が大丈夫だと言うと、男は女に背を向け立ち去った。

「さようなら」

女は男が消えた方角に向かって呟いた。
女は月に照らされて、帰途に着いた。
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