ハガレン2

□ひだまり
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ぽかぽか陽気が気持ちよい、ある昼下がりの午後。

ロイは毎度のごとく、書類そっちのけで逃走していた。

それを毎回連れ戻して仕事をさせるのが、部下の役目だった。

「とはいえ、いつも逃げられる私達も私達だわね」

ロイの逃走を未然に防げなかった自分に呆れつつ、リザはロイを探していた。

今は、ロイのお気に入りの逃走先のひとつ中庭を探索していた。

草木が生えた中庭は、死角となる箇所が多く、ロイはそれを上手く利用して隠れるのだ。

草木をかき分けていくと、軍服が木に掛けてあるのを見つけた。
恐らく近くにいるだろうと辺りを見回すと、黒い頭が見えた。

「大佐、見つけ‥‥」

そこで言葉を飲み込んだ。

目の前にいたのは、日に照らされて気持ちよさそうに眠るロイだった。

目の下には隈が出来ている。
ここのところ山のように溜まっていた書類に追われ、まともに寝てないことはリザも知っていた。
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