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□受験
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その日は秋にしては暑く、天気だった。
高まる心臓としっかりと握っている受験票。
上からゆっくりと確認していく。
310101から始まる番号のなかから、自分の番号を捜す。
自分の番号が飛んでいないかと不安になりながも、あれだけ伊沢とやったんだから大丈夫だという気持ちが入り混じる。
ゆっくりと焦る気持ちを押さえ付けながら、探す。
そして、受験票と似たような番号を見つけた。
ゆっくりと何度も自分の受験票と見比べる。
-受かった!-
その言葉が頭を横切った瞬間、俺は走り出していた。
門の外で待つ伊沢の元へ。