ハガレン1

□Wii
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昔、この東方司令部にはとても女好きな左官とそんな左官を補佐する部下達が居た。左官は女好きだったが、同時に有能だったらしく、彼らはこの国の中心である中央に行ってしまった。そして、彼は戻ってきた。
「久しぶりですね」
「ああ」
彼は彼女の言葉にそう返すと、かつて自分の使っていた机に触れた。
「君にはよく叱られたな」
「仕事をよくサボられましたから」
彼は苦笑した。
「そうだったか?」
「ええ」
彼女は彼と対照的に静かに微笑んだ。
「そんなこともあったが、ここでの日々が一番平穏だった」
彼は懐かしそうに言うと、彼女もそれに同意した。
「そろそろお時間です」
彼女は事務的に告げると、彼は頷いた。
そして、彼女のほうに向いた。
「最後だ。付いてくるな?」
「何を今更」
彼女は彼のその言葉に対し冷静に答えたが、内心喜びに満ちていた。

彼はここを再び去った。

それから一年後、彼は史上最年少大総統として「マスタング大総統」の名を刻んだ。
その隣に、彼女が居たのは言うまでも無い。
そして、彼の政治は後世まで語り継がれるのだが、それは今始まったばかりだ。

後世の歴史へとつながる。

が、この話はここで終わりとなる。

END.

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