ハガレン1

□顔で笑って,心で泣く
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「中尉、前大総統の息子の葬式は何時だった」

それは突然の質問だった。

「大佐が意識を失われている間に。ですから、1ヶ月前になります」

淡々と答えた。

ロイはプライベートの時には「リザ」と名で呼ぶようになっていたが、今呼ばれたのは軍人としてのリザでそこに私情など求められていない。

だから私は感情を抑えて話した。

「そうか、・・・エルリック兄弟は」
「アルフォンス君は生身の姿に戻れたと、アームストロング中佐が。ただ、エドワード君は行方不明です」
「分かった。暫く一人で考えたい事がある」
「了解しました」

私はドアを閉めると、部屋から離れた。



そして、応接間のソファーに座り込んだ。

そこでアレでよかったのだと自分に言い聞かせていた。
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