ハガレン1
□とりっく オア とりーと
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ここ東方司令部は二枚目な司令官の元によって、治安を守られている。
女に甘い司令官なのだが。
「中尉、Trick or Treat!」
「何ですか?いきなり」
上司のいきなりの発言に、彼の右腕でであるホークアイは素っ頓狂な声を上げた。
「今日はハロウィンだろ、だからな中尉に悪戯か?もてなしか?でないと悪戯するぞと聞いたんだ」
「ハロウィンくらいは知ってます。その為に、子供達が軍に来てもいいようお菓子の準備をしましたから」
子供達という部分をやや強調しながら、ホークアイは応えた。
「私にはないのか」
「ありません」
「なんでだ?」
いつまでも少年心を忘れられないマスタングに、ホークアイはやや呆れた。
「子供達の日ですから、大人である大佐には用意はしていません」
「ひとつぐらいあるだろう?」
マスタングは今だ期待に満ちた目で、ホークアイを見つめている。
「ありません。子供達用のお菓子作りで精一杯だったんです、余分なんてありません」
「そうか…」
マスタングは席を立つと、ホークアイの隣ヘと座った。