ハガレン1
□素直であること
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暑い日が続く中、皆ダラけきっていた。
ただ一人を除いて。
「大佐ぁ、何とかしてくださいよ〜」
「出来るわけないだろう」
暑いのは焔を扱う錬金術師であるマスタングのせいだとばかりに、ハボックは絡む。
「大佐だけすよ、この暑さに根を上げてないのは。ねぇ、中尉?」
「ええ…」
ホークアイも暑さに負けてか、いつもかっちりと着ていた青い軍服を脱いでいた。
「鍛えかたが違うんだ」
「そう言われても、納得出来ねぇ‥あ〜、あつぅ〜」
暑さに負け、仕事が一向に進む気配のないハボックにマスタングは、
「さっさとやらんと今夜は残業決定だぞ」
といつも言われる台詞を言い返した。