But I still love you.

□3.手当
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─宙side─

私は四番隊で治療をうけていた。

なかなか血が止まらなくて大変だった。

そこに日番谷隊長が現れる。日番谷隊長は怒っているようだ。

「何で逃げなかったんだよ」

日番谷隊長の低い声が部屋に響いた。なんて答えようか迷っていると日番谷隊長が近づいてくる。

どうするべきなのだろうか。

動こうとすると傷が痛み思わずよろめく。

日番谷隊長は抱き締めるように支えてくれた。

「……危なくなったら呼べよ」

日番谷隊長の言葉に思わず驚きの声をあげる。

顔をあげようとすると手で押さえられた。

私とほとんど変わらない身長なのに手がわたしより大きい気がした。

「あ、りがと……」

今までこんなことをされたことがなくどういう反応をすればいいのかわからない。

嬉しい。そう思ったけどちょっと違う気がした。

心臓がドキドキしている。

──この気持ちに気付いたのはもう少し後だった。


─日番谷side─

俺は何をしているのだろうか。

気が付いたら月見里を抱き締めていた。

ホントは更木との闘いについて一喝いれようと思っていた。

あんな危ないことすんなって。

なんかあったらどうするんだよって。

正直、卯ノ花が来てくれて助かった。あれ以上月見里が傷つかなくて良かった。

何で俺、こんなに心配してんだろ……。

「あの、日番谷隊長?」

訝しげな月見里の声に我に帰った。

「わ、悪ィ!」

バッと離れて距離をとる。俺は月見里から目をそらした。

「……顔真っ赤だよ」

月見里は悪戯に笑う。

「……お前だって真っ赤だろ」

月見里の顔も赤く染まっていた。

「気のせいじゃない?」

月見里はそう言ってそっぽ向く。自身の頬を扇ぎ熱を冷ましていた。

「あ……」

月見里の言葉に目を向ける。

見ると月見里の頭に巻いてある包帯は赤く染まり血が流れていた。

「まだ止まってねーし」

月見里は眉を潜めて不機嫌そうに言う。

「俺がやる」
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