気になるアイツ

□6話『総てを』
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*アキラside*

そう、現れたのは鋼のクンと鎧クン。

「バッカ野郎!!」

そして頭を叩かれた。機械鎧じゃないほうの手だったがいたかった。

「何すんだよ!」

私は頭を押さえながら鋼のクンに訴える。

「それはこっちの台詞だよ」

鎧クンも一緒になって私を怒った。

なんで怒られんだよ。

意味わかんないし。

そう思ってるとエンヴィーの攻撃がきた。

私は氷の槍で脚を凪ぎ払う。

「話は後だ」

鋼のクンは機械鎧を錬成する。

「3対1はズルいだろ。ここはひかせてもらうよ」

エンヴィーは地面を殴り砂埃が舞う。

視界が開けた時にはエンヴィーはどこにも居なかった。

「……何で戻ってきたの」

私がそう聞くと鋼のクンはハッキリと言った。

「知るかよ」

私は耳を疑う。

バカなのかコイツらは。

「僕も兄さんも心配だったんだよ」

鎧クンの言葉が胸に響く。

「…ゴメン」

私は謝ると涙が止まらなくなった。

止まらなくて、止まらなくて。

私は子供のように泣きじゃくった。

2人はそんな私を支えるようにそばにいてくれた。
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