But I still love you.
□9.逃げた先
2ページ/3ページ
─宙side─
私は看板を見て思わず立ち止まる。
「……黒崎、医院」
たしか死神代行も黒崎って苗字じゃ…。
「…兄ちゃんの名前って一護?」
そう聞くとさも当然のように夏梨は頷いた。
これってまずくね?
しかしここで断るのも気が引けてしまいなかに入った。
茶色の髪の女の子もとい柚子にも見えるように私は義骸に入った。
「ボロボロじゃんか…」
夏梨は顔をしかめながら言う。
柚子に至っては顔面蒼白状態だ。
そこに誰かが帰ってきた。
夏梨たちは私をベットのカーテンの中に隠した。
「柚子!夏梨!ちっちゃくて紫っぽい髪の女見なかったか?」
この声は黒崎だ。
私は極力霊圧を隠す。
「知らないよ」
柚子がしゃべる前に夏梨が言ってくれた。
「…そうか」
黒崎はそう言ってまた飛び出した。
「……行ったよ」
夏梨の声に私は恐る恐る出る。
「体力回復するまでここにいなよ」
私は躊躇ったが他にいく宛もないのでそうすることにした。