Summer table

□(problem) 1
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最近、ちょっと変わった。
自分の仕事は忙しい。(とっても幸せなことだ!)
リヴァイさんはというと、彼も彼で、会社のある部門の統括になったらしく、これまた忙しいみたい。

でも、結構夜遅く帰っても、わたしの作るご飯を食べてくれる。


「お前の作るメシはうまいからな。」


それでもあの相変わらずのカラダ。
日付なんてとうに変わったダイニングテーブルで、食べるリヴァイさんの真向かいに座って、わたしはお茶を飲む。


「あー、もう。リヴァイさん、ずるい!」
「ああ?何がだ。」
「だってさ……ホント、体型変わんないよね……。こんな夜中にいつもご飯食べているのにだよ。」
「まあな。」
「ほんと、とてもじゃないけど、既に四十路には見えないよ。」


ダイニングテーブルの端に広げていた書類達から目を外し、彼は軽くわたしを睨んだ。


「まあ、鍛え方が違うからな。」


そうして軽く手を合わせて、ごちそうさま、と彼は言った。
うん、とわたしは頷き、リヴァイさんが食べ終わったお皿を片付けるべく、立ち上がる。
シンクに向かって、リヴァイさんに背を向けた時、「##NAME1##。」と言う、いつものぶっきらぼうな彼の声がした。


「うまかった。ありがとう。」
「……いーえ、お粗末様でした。」


ちゃんとごちそうさまを言う事、ご飯を褒めてくれるのも、ぶっきらぼうだけど、基本的なありがとうはきっちり言ってくれるのも、それはこの “二人暮らし” の最初からちっとも変わらない。

時々わたしが怠って、逆にリヴァイさんに怒られるくらいだ。

それにしても、もう一緒にいて、10年経つなんて、とざあざあ流す水音を聞きながら、わたしはふいに気持ちが飛んだ。




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