祈りと誓い

□与と預
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「テイト!」

ダメだ!
開かない…

「開けてくれ!居るんだろっ!!」

ヌッと後ろから伸びてきたいくつもの手

…いや、マジヒヤッとしたわ

「あらん?どうしたのかしら??」
「…ここを開けてくれ!頼む!貴女たちにしか出来ない!」
「…貴女、見えてるのね…何者?」
「説明は後でいくらでもする!テイトがっ!!」

「…貴女…。そう分かったわ。開けてあげる。只し、」


死んじゃ駄目よ












































分かっている
死にはしない

俺は
俺の成すべき事が有るから


扉を開けてもらうと
そこは闘いの真っ只中

「フラ…ゼヘル!」
「なっ!なんでお前まで!」

「あっテイト!!ダメだ!」
「あぁ…貴様も来たのか。あの方はお前を待っている。…いや、今連れていくか?だが…時間が無い…しかたない…私が憎ければ我が帝国軍に復讐しに来い!テイト=クライン!」
「ゼヘル!」
間に合わないっ!
鎌がっ!
くそっ!!
なぁガブリエルっ!


-主の意のままに――――――


「キョウ!」
「あぁ…忘れていた。あの鎌は元気か?あれは…いや、キョウとあれは、いずれ私の元に戻る運命なのだ」

「まさか!」

二人がなにかを言っているが
よく聞こえない

ガブリエル…間に合わなかったのか…


《大丈夫です。主…あの子は…無事に長の元へ》


魂は…
肉体は…ダメだった、か…

《主!》
「ゼヘル!主がっ!」
「あぁ…クソガキ…テイト…いや…このままにする…キョウ…」
「私が歩く!部屋まで案内しろ」

「…お前…」
「私はなにも出来なかった…本来はあの子供の中のモノを取り除き、あの子供を助けるはず、だったのだが…間に合わず……」
「だが、無事に長の元へ行った」

「それは貴様の鎌、の…ゼヘル…あやつが言ったあの台詞…」
「まさかアイツは…」
「…ゼヘル。ヒトツ…預言を与えよう。預魂より確かな預言を。お前はいずれこの子達を…追い詰めるだろう。そして貴様は主を…取り込むだろう…。最早、覆ることは無い」
「取り込む…?つまり鎌、か?つかキョウももしかして軍から…?」
「いや。主は違う。主には主の魅力があるのだよ」
「は?」
「ゼヘル…どうか主を守ってほしい…私、一人では…」
「…だが、こいつの魂には…触れない。取り込むだろうとか言ってるヤツに、守ってか。そりゃ大変だな」
「当たり前だ。この私が居るからな。しかし…忌々しいあやつが…主の記憶を…」
「あやつ…?」
「…そろそろ主を休ませたい。ゼヘル…またいずれ…」

「あっ!こらっ!ここで気を失わせるな!!」

いったい、こいつは何者なんだ……ガブリエルの瞳の主
パンドラの箱ではないが、
軍に狙われている
ましてや鎌も、こいつを喰おうとしている…

キョウ…



…まさか

俺は…

こいつが気になってんのか…?






























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