いろいろ

□ちょっと早いけど
1ページ/1ページ



「くーさーなっぎさーん!あのさあのさっ」
「なんや十束うっさいやっちゃなぁ」
「草薙さんのテンション低いのがわからない!来週は八田の誕生日だよ!」
「そやねー」
もぉ!
ほんとテンションひっくいなぁー…
アンナはこんなにケーキ作り手伝ってくれるって言うのに…

あっ

「鎌本ー!八田もうすぐくるから、来させないように頼んだよ」
「えっ、俺っすか!?無理っすよ」
「じゃあ、わたしが行く」
「アンナじゃだめだよぉ」

ひたすらに行きたがるアンナ

でもアンナにはケーキを作るのを手伝ってもらうから駄目だ
まだ一週間有るからと行ってなにもしないのもつまらない
「…しかたない…キンg「…黙れ」わー。まだなにって痛い痛い!キング痛いから頭から手をっ!!」

ふぅー…無言で頭をギュってしないでよねー
潰れちゃうよーまったくー

まさか八田と遊んできて、なんて言わないから、ほんと睨まないでよねー

まぁ、怖くも何ともないんだけどさ

だってさー
今から八田の誕生日やっておかないと、どうせ当日は伏見に取られちゃうしさ

本人たちは…伏見当たりは気付いてそうだけど、八田は伏見と付き合ってるの、バレてないとか思ってるだろうしね

…そう言えば、まだ来たばかりだと言うのに、随分馴染んだなぁ……
そして吠舞羅に来てからの初めての誕生日だし、思いっきり祝ってあげたいじゃない!

「ってことだからさ」
「さよか。好きにせぇ。まったく」

溜め息ついててもさ
やっぱり駄目、とか言わず、きっと心の中ではなにを作ろうか考えてる草薙さんは優しいと思う

さて、なにケーキを作ろうかなぁ……

「イチゴいっぱいのやつ」

クンッと服を引っ張られて
アンナからの要望

「うん!いいね!!いっぱいイチゴのせて、おっきいのつくろっか!手伝ってくれる?」
「…でもミサキを…」

おっ
揺れてる揺れてる。

でもねアンナ

「…わかりましたよ。時間まで八田さん、引き留めておくんで…アンナ。美味しいの作ってくれな」

「リキオ…うん!!」

うんうん

アンナはかわいいなぁ

「ミサキのためにおいしいのつくる!」
「そうだね!」
































































「「「HAPPYbirthday八田(ミサキ)(八田さん)(八田ちゃん)」」」


「は?えっ!ちょっ!は?」
「みんなでつくったんだよー」
「えっ!だって、誕生日、ちょ?」
「遅いよりは、早くても、ねぇ〜」

真っ赤な顔して口をパクパクしている
うーん
いい反応だね!

伏見はかなりご機嫌ななめみたいだけども
今日くらいいいだろ?

あっ

舌打ちされちゃった

「ミサキ。わたしも…」
「ん?」
「アンナもケーキ作るのを手伝ってくれたんだよー」

「なっ!…あ、ありがとう…」
「よかったねぇアンナ〜」

二人とも
嬉しそうでよかった
作ったかいがあったよ


また来年もこうして
八田の誕生日…笑顔で向かえていたらいいな…なんて
なんか辛気くさくなるな


「八田」
「はい?」

「ううん。ハッピーバースディ」








[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ