『お腹空いたー』
「黙れ。我輩は貴様の様な下等生物と話している暇はないのだ」
『いやいや、私はネウロより上だよー? 』
「貴様が誰だろうと関係ないが我輩の食事を邪魔するなら」
『訂正してるし。ネウロって意外とアホだよねー』
「それ以上何か話してみろ、貴様の口を大地に縫い付けてやる」
『面白いジョークだねー。ネウロが私に勝てるわけないじゃん』
「…………………」
『魔界を取り仕切ってるのが誰だかわかる?魔帝さまであるわた、っあぶないなー』
「ちっ。はずしたか」
『ないわー。まじないわー。急に溶岩飛ばすとかなしでしょー』
「貴様は白いから少し日焼けした方がいいと思うぞ」
『時代は美白だから。ってか私に逆らうとかあんたくらいなもんだよ。いや、ホントに』
「ふん。我輩は誰かに屈服するのが嫌いだ」
『屈服しなくてもいーから敬え』
「それも嫌いだ」
『目上のものにたいしての態度がなってないよねー。クソガキが』
「おや、珍しく怒っているのか?」
『別にー。とりあえずお腹空いたからネウロの心臓食べさせろ』
「奇遇だな。我輩も腹が減った」
『ネウロの偏食もたいがいだよねー』
「貴様の悪食に比べればましだ」
『食わず嫌いなだけでしょ?美味しいんだよ。悪魔や魔人の心臓って』
「貴様に喰わせる我輩の心臓はない」
『きっとネウロの心臓は美味しいんだろうなぁー…おっと考えただけでヨダレが』
「貴様に喰われるぐらいなら我輩が貴様を喰ってやる」
『魔帝さまに喰うとか、面白いこと言うねー』
「不味そうだな。却下だ」
『なんて奴だ』
「我輩の心臓を貴様にくれてやるぐらいならすぐに人間界に行った方がましだ」
『ちょっと、もう力任せに壁ぶち破るのやめてよねー。前回のあれ直すの大変だったんだから』
「そうか。貴様が困るのは滑稽だな」
『あー…やだやだ。ネウロはホントに嫌な奴だよ』
「誉め言葉として受け取っておこう」
『まぁ、でも人間とじゃれて戻ってきたネウロって変わったよね』
「我輩はなんら変わりない」
『………自覚してないならいーけど。とりあえず壁壊すのは禁止だから』
「ほう。なら我輩はどうやってあちらに行けば良い?」
『そうだなぁー…』
とある日の会話
『私が飽きるまでネウロが笑わせてくれるか、心臓くれたら考え』
「断る」