じゅりれな小説短編・長編

□誕生日サプライズ(珠理奈)
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あたしは松井珠理奈。



今日は3月8日。



3月8日といえばあたしの誕生日〜♪





…って、テンション高くいきたいんだけど…





珠「あぁ…下がんね…」





今日という日に限って風邪を引いてダウンしちゃったんだよなぁ、あたし…





今朝起きようと思ったら何だか体がダルくて、試しに熱計ってみたら…





39.2℃もあったんだよねぇ…





そんなわけで今日家で休んでることにしたんだけど…





珠「夕方になってもほっとんど下がんないってどういうこと…?」





それもそうかもね…





まともにご飯食えてないし、病院に行く気力さえもないからねぇ…



一応薬は飲んだんだけど…





珠「あぁ…誕生日にこんなのって、ないよ…」





とにかく、何にもする気力が沸かないあたしは大人しく寝ているしかなかった…





あれからどんぐらい寝たんだろう…?



外はすっかり暗くなっていた。



ざっと2時間ってとこ?



また薬を飲もうかなと思い、体を起こそうとしたその時…





トントントン…





珠「…ん?」




包丁で材料を切る音が聞こえてきた。



台所に目線を向けてみると電気が付いていた。



誰か、いるの…?





ふと気になったあたしはゆっくりと体を起こし、立ち上がり台所の扉を開けてみた。



すると…





珠「へ…?玲奈ちゃん…?」





台所には玲奈ちゃんの姿があって、玲奈ちゃんは何かを作っていた。





玲「あ、珠理奈。ちゃんと寝てなきゃだめだよ。」

珠「あ、うん…じゃなくて、何で玲奈ちゃんがここに?」

玲「今日さ…珠理奈の誕生日でしょ?でも私、プレゼント何も思い浮かばなくて…それでね、風邪引いちゃった珠理奈の看病をするって決めたんだ。」

珠「そうなんだ…」

玲「もうすぐご飯出来るけど、それまで休んでて。」

珠「ありがとう…」





あたしは玲奈ちゃんの言葉に甘え、ご飯が出来上がるまで休んでることにした。





んで、ご飯が出来上がって玲奈ちゃんが作ってくれたのはネギたっぷりのうどん。





玲「ネギだけでも食べてってね♪風邪引きさんにネギは効くから♪」





玲奈ちゃんの言う通りにしようと、あたしはネギをなるべくたくさん食べ、そんなには入らなかったけど、うどんもなるべく食べるようにした。





玲「食べてくれてありがとう♪後片付けは私の方でやっておくから休んでて♪」

珠「うん、じゃあお願い…」





あたしが再び休み始めた後、玲奈ちゃんは後片付けをし、薬を用意してくれたり、飲み物を用意してくれたりして、あたしの看病に努めてくれた。



体を休めて夜の8時頃…





玲「ケーキ買ってきたんだけど、食べれそう…?」

珠「食べたい…でもこのままじゃ辛い…」

玲「うん、そうだと思った。」





誕生日にケーキ食べれないなんてなぁ〜…



こんなのないよ〜…





…ん?



そうだ♪





冗談言って玲奈ちゃんのこと困らせてやろっと♪





珠「だけどねぇ…玲奈ちゃんが口移しして食べさせてくれるんならあたし、食べれそうな気するなぁ〜♪」

玲「えっ!?///」





ははっ♪



思った通りの反応♪





でも次の玲奈ちゃんの取る行動にあたしは驚かされた。





玲「…元気になってくれるなら、しても…いいよ///」

珠「へ…!?」





それから玲奈ちゃんは口の中にケーキを含み、そのケーキをあたしの口の中に突っ込ませてきた。





玲「は…早く食べて…///」

珠「あ、はい…」






とりあえずあたしの口の中に入ってるケーキを飲み込んだ。





珠「ほ、ほんとにこうなるとは思わなかったよ…///」

玲「…もっと、してあげよっか…?///」

珠「へ…!?」

玲「…誕生日プレゼントは、私からの口移しのケーキです///」

珠「よ、よろしくお願いします///」





それからあたしは玲奈ちゃんからの口移しのケーキというプレゼントをじっくりといただかせてもらいました///





〜fin〜

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