じゅりれな小説短編・長編

□誕生日サプライズ(玲奈)
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私は松井玲奈。



今日は7月27日。


今日は私の誕生日。



でも…



私の誕生日を祝ってくれる人は誰もいない…





数日前…



私はここのところ仕事が忙しく、疲れているであろう珠理奈のマッサージをしてあげようとしていた時のことだった。



玲「ねえ珠理奈、疲れてない?マッサージしてあげるよ。」

珠「…いい。」


珠理奈はいらついているようだった。


玲「…ねえ、何かあった?」

珠「…別に。」

玲「何もないわけないじゃん。だって珠理奈機嫌悪いし…」

珠「何でもないって言ってんだろ!」


珠理奈が突然大声を上げた。


私は思わずビクッとしてしまった。


珠「もう放っといてくれよ!」

玲「何よそれ…珠理奈のこと気遣ってあげてるのに…もう珠理奈なんて大嫌い!!!」


そう言って私はその場を離れた。



それから数日後、


私のこと嫌いになったのかな…


珠理奈から別れようと言われた。


何を言ってもムダだと思った私は頷くことしかできなかった…





そして今日、



私の誕生日だというのに珠理奈に振られたショックで風邪で寝込んでいるのである…



珠理奈には振られる、


風邪で寝込んでしまう、


誰にも誕生日を祝ってもらえない、


何もないを通り越して最悪な誕生日になってしまったのである…


今日という今日は…もう寝よう…





しばらくして…



ピンポーン。


家の呼び鈴が鳴った。


私は無理やり体を起こして、玄関に向かった。


ガチャ。


玲「…!」


私は驚いた。


それはそうだもん。


ドアを開けてそこにいたのは…



珠「玲奈ちゃん…」


珠理奈なんだから。


珠「ごめんなさい…」

玲「え…?」

珠「冷たくして…ごめん…」

玲「ど、どうしたの…?」

珠「あたし…玲奈ちゃんに当たっちゃった事、別れようって言っちゃった事、すごく後悔しているんだ。この事を麻里ちゃんに相談したら…「好きな人を傷つけるあんたは最低だ。」って言われたんだ…。その一言がグサッてきて、せめて…玲奈ちゃんに謝ろうと思ってきたんだ…。」

玲「…許さない。」

珠「そう、だよね…」

玲「何でいらついていたのか話して、それと、もう一度付き合おうって言って…///」


許さないと言っておきながら許そうとしている自分がいた。


珠「へ?今…」

玲「いいから、早く言って…///」

珠「…じゃあまずは何でいらついていたのかから話すね。あたし、ここのところ疲れを感じてばっかだったのね。でもそんな弱音は吐けないし、次々と仕事はくる。疲れもピークに達して、ちょっとした事でもカチンッてくるようになってしまったんだ…だからあの時玲奈ちゃんに…」

玲「そうだったんだ…それで?」

珠「…それで?」

玲「もう一度、付き合おうって話は…してくれないの…?///」



お願い…



珠理奈…





珠「…もう一度、付き合おう。あたしからも、お願いしたい。」

玲「…うん///あ…」


私は風邪で倒れそうになった。


そんな私を珠理奈が抱いて支えてくれた。


珠「無理、させすぎちゃったね。部屋の中、入っていい?運んであげるよ。」

玲「うん、ありがとう///」

珠「今日、玲奈ちゃんの誕生日だからケーキ買ってきたんだ。体調が良くなってきたら食べよう。それまで看病しててあげるから。」

玲「わーい♪」


珠理奈が看病してくれた事で私の風邪はその日のうちに治りました♪


珠理奈と一緒に食べたケーキ、


美味しかったなぁ♪



fin

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