48G小説特別編
□年越しへのカウントダウン(作者)
1ページ/1ページ
俺の名は富田大輔。
今日は1年の最後である12月31日。
12月31日といえば…
まぁ言うまでもないと思うけど大晦日である。
今の時刻は夜の6時45分頃。
俺は彼女たちが来るのを待っていた。
あっ。
彼女たちってのはあっちゃん、ゆきりん、ともちん、玲奈ちゃんのこと。
彼女たちとは高校時代からの友達である。
高校を卒業してからも彼女たちとは友達を続けている。
俺は今、家のお母さんと2人暮らしで、家のお父さんは単身赴任で基本家にいない。
いつもなら大晦日は家族と過ごすんだけど…
今年の大晦日はお父さんとお母さんが2人で旅行に行くことになったので今年は俺1人…
と思いきや、彼女たちが俺ん家に行く〜、ってわけで、今年は彼女たちと一緒に過ごすことにしたってわけ。
ピンポーン。
少しして、家のチャイムが鳴った。
大「来たかな?」
俺は玄関のドアを開けた。
ガチャ。
友「はぁ〜い♪」
ドアを開けたら彼女たちの姿があった。
大「お〜♪みんな〜、入ってって♪」
敦・由紀・友・玲「おじゃましま〜す♪」
俺は彼女たちを部屋の中まで案内してあげた。
敦「大晦日って、テレビ色々あるけど、大ちゃんは何を見るつもりでいたの?」
大「そりゃあもちろん、紅白歌合戦だよ♪他に何も考えらんないね♪」
由紀「だよね〜♪大ちゃん分かってる〜♪アイドルたちの曲も聞けるし♪」
友「アイドルって言っても、ゆきりんの場合、女性アイドル限定だけどね♪」
由紀「もちろん♪」
そういやゆきりんって、女性アイドルが大好きなんだっけな。
ちなみに俺のことをあっちゃんとゆきりんは『大ちゃん』。
ともちんと玲奈ちゃんは『大輔君』と呼んでいる。
しばらくして始まった紅白歌合戦。
それまでの間に俺は彼女たちのためにもお風呂を沸かしといた。
紅白歌合戦を見ている間、あっちゃんは楽しそうにしながら聞いていて、ともちんは口ずさみながら聞いていた。
ゆきりんは女性アイドルが出るとテンションが上がり、玲奈ちゃんも何気に女性アイドルが好きみたいで、体でリズムを取りながら聞いてたりしていた。
俺も基本、歌番組は好きなので楽しみながら聞いていた。
大「みんなー、お風呂入っていいよー。沸かしといたから。」
俺は試しにみんなに風呂入っていいよと言ってみた。
女の子が風呂に入んないで泊まるってあり得ないっしょ。
友「ありがとう♪そんな大輔君にご褒美をあげちゃうぞ♪」
大「ご褒美?」
ガシッ。
俺はいきなりともちんに右腕を掴まれた。
大「あの…何これ?」
友「一緒にお風呂入ろ♪」
大「な…!?///」
な、何を言うとるんですか…!?///
あなた…!?///
敦「じゃああたしも一緒に入る〜♪」
大「だ、だめだよ!///そんなことしちゃ!///」
玲「そ、そうだよ…2人とも、だめだよ…」
お♪
玲奈ちゃんが反論するなんて珍しいぞ♪
頑張れ、玲奈ちゃん♪
と、思ってたのも束の間…
ガシッ。
へ…!?///
玲奈ちゃんは俺の左腕を掴んできた///
玲「大輔君は…私と一緒に入るの///」
大「何でそうなんの!?///」
玲「で、電気代の節約…///」
玲奈ちゃん…///
その言い訳はさすがにないと思う…///
友「だったら友とでもいいじゃ〜ん♪」
敦「ともの他にあたしも一緒だよ〜♪」
大「電気代掛かってもいいから…///とにかく///だめなものはだめなの!///」
当たり前だよ…///
女の子と一緒にお風呂だなんて…///
恥ずかしくてできるかい!///
由紀「あっ、じゃあさ、私最初でいい?しばらく目当ての歌手出ないし。後、私シャワーだけでいいよ。」
大「う、うん!///それでよろしく///」
そういやゆきりん、湯船に浸かるの苦手なんだっけか。
ゆきりんが最初に済ませ、玲奈ちゃん、ともちん、あっちゃん、俺の順で風呂を済ませた。
何だかんだで夜の11時頃。
大「みんなー、そろそろ年越しそば食べよう。俺作るからさ。」
友「よろしく〜♪」
俺は早速、年越しそばを作ることにした。
年越しそばにはネギと削り節を入れた。
大根おろしは予めすりおろしといてて、かけたい人だけかけて食べるセルフ形式にした。
鶏肉は玲奈ちゃんが嫌いなので入れないことにした。
少しして、年越しそばを完成させた。
大「みんなー、できたよー。」
俺たちは早速、年越しそばを食べることにした。
大根おろしはゆきりん以外かけて、玲奈ちゃんは多めに大根おろしをかけていた。
大「玲奈ちゃん、随分かけたね。」
玲「どうせなら辛〜くして食べたいんだもん♪」
玲奈ちゃんは激辛料理も平気で平らげちゃうくらい、辛いものに慣れているのである。
紅白歌合戦が終わり、俺たちはCDTVにチャンネルを変えた。
あっちゃんとゆきりんは睡魔に負けて眠ってしまった。
起きているのは俺、ともちん、玲奈ちゃんの3人だけになった。
俺はまだ何とかいける。
ともちんはどうだろう…?
玲奈ちゃんはかなり眠たそう…
玲「ん〜…」
大「玲奈ちゃん、大丈夫?」
玲「まだ…平気…」
友「もう寝ちゃってもいいんだよ〜。そうすれば友が大輔君のこと1人占めできるもん♪」
大「いらんこと言わなくていいって…///」
玲「むぅ〜…」
玲奈ちゃんはムッとしながら頬を膨らませた。
玲「まだ…頑張れるもん…」
玲奈ちゃんは眠たい目をこすりながら寝てしまわないようまた頑張り始めた。
その時…
大「…おっ、BUMP OF CHICKEN。」
玲「えっ!?」
テレビに歌手のBUMP OF CHICKENが映り、玲奈ちゃんは一気に目を覚ました。
玲奈ちゃんはBUMP OF CHICKENのファンなのである。
玲「うわぁ〜♪バンプだ〜♪」
友「あ〜あ。もう少しで大輔君占領できたのにな〜♪」
玲「…よしっ、これでしばらく頑張れる♪」
そして…
大「…いよいよだね♪」
玲「うん、もうすぐだね♪」
友「そんじゃ、今年はこの3人で新年迎えよっか♪」
大「よし、年越しまで…」
大・友・玲「3、2、1…0♪」
時刻が0時になり、新年を迎えた。
大・友・玲「新年明けましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いします♪」
俺たち3人はオレンジジュースを乾杯した。
少しして、ともちんは寝る準備をし始めた。
大「ともちん、もう寝るの?」
友「うん、新年迎えるまで起きられたから後いいや。大輔君は玲奈に譲るよ♪」
玲「も、もう…///」
大「だからいらんこと言わなくていいって…///」
友「あはは♪そんじゃ、お休み〜♪」
それから1時間…
俺と玲奈ちゃんはまだCDTVを見ていた。
玲「…大輔君。」
大「ん…?」
玲奈ちゃんは眠たそうな顔をしながら俺の肩に顔を乗せてきた。
大「あ、あの…///」
玲「まだ…起きてる予定?」
大「うん…まぁ///」
玲「…ちょっとだけでいいから、肩、借りていい?///」
大「う、うん///いいよ///」
玲「ありがとう…///」
その後、玲奈ちゃんはすぐに俺の肩の上で寝息を立てた。
そっからさらに1時間後に俺も眠りに就いた。
そして…
俺たちは昼頃に起き、今度は5人であの台詞を言った。
一同「新年明けましておめでとうございます♪今年もよろしくお願いします♪」
大「…何てことないかな〜♪」
以上!
全ては作者のただの妄想話でした♪
〜fin〜