48G小説特別編

□ゆきりんは誰が好き?(さえゆいゆき)
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〜ゆきりんside〜





私は今日、由依ちゃんとデートをすることになり、待ち合わせ場所である由依ちゃん家へ向かっている最中だった。



由依ちゃんは家の玄関の前で待っててくれるみたい。





少しして



由依ちゃん家が見えてきた。





ん…?





由依ちゃん、誰かと話してるみたい。



由依ちゃんと一緒にいるのは…





佐「由依〜、誰と待ち合わせしてるの〜?」

由依「べ、別に誰でもええやないですか…」





佐江ちゃんだ!





でも何で佐江ちゃんが…?





まぁ行って訳を聞いてみればいっか。





というわけで、2人の所へレッツゴ〜♪





由紀「由依ちゃんお待たせ♪佐江ちゃんも偶然だね♪」

由依「あぁ…タイミング悪いわぁ…」





由依ちゃんはおでこに手を当てながら残念そうな顔をしていた。





佐「おぉ〜、りんちゃん♪由依が待っていたのってりんちゃんだったんだ〜♪」

由紀「うん♪佐江ちゃんはどうしてここに?」

佐「偶然ここを通ったら由依がいてさ♪んで、ちょっと話してたってわけ♪」

由紀「そうなんだ〜♪あ、そうだ!せっかくだから佐江ちゃんも一緒に来ない?」

由依「え…」

佐「マジで!?りんちゃんがいいなら行くよ!よっしゃ〜!」

由依「だめですよ!とっとと帰ってください!」

由紀「由依ちゃん!今の言い方はよくないでしょ!佐江ちゃんかわいそう…」

佐「え〜ん!りんちゃ〜ん!由依がいじめるよ〜♪」

由紀「お〜、よしよし♪じゃあそろそろ行こ♪」





私は佐江ちゃんの頭をなでた。



由依「ホンマでっか…」





こうして3人で遊ぶことにした。








〜ゆいはんside〜





あぁ…



ホンマ最悪や…



まさか佐江ちゃんと会ってしまって、きりんさんとデートできず3人で遊ぶことになるなんてな…





きりんさんと佐江ちゃん、距離詰めすぎや!



先に約束したのあたしなのに…!





2人は話に夢中になっていてまるであたしのことなんて忘れとるみたいやった。





そんな時



佐江ちゃんはある行動を取った。





佐「おっとっと…」





佐江ちゃんはわざと転びそうなフリをした。



何でかって?





由紀「危ない!」





きりんさんに支えてもらうため。



そして



触ってもらうためやった。





佐「悪いね♪」

由紀「もう、気をつけてね♪」

佐「は〜い♪」





くぅ〜!



ホンマムカつくわ〜!





こうなりゃあたしも…!





由依「うわっとと…」





転びそうなフリをしてみた。



せやけど…





ドスンッ。





きりんさんに支えてもらうどころかあたしが転んだことにさえ気づいてもらえへんかった。



あぁ…



虚しい…





しばらく歩き、あたしらはソフトクリーム屋さんを見かけた。



あたしらはソフトクリームを買って食べることにした。





ソフトクリームを食べとる間も2人は話に夢中やった。





あたしは1人、ベンチに座りソフトクリームを食べとった。





佐「うん、バニラ味のソフトクリーム美味しいな〜♪」

由紀「チョコ味も美味しいよ♪」

佐「りんちゃん♪佐江にも一口ちょ〜だい♪」

由紀「うん♪はい、あ〜ん♪」



パクッ。



あぁ〜!



間接キスやりおった〜!



ホンマ腹立つわ〜!



あたしはやけになりながらソフトクリームを食べた。





食べ終えた後もきりんさんがあたしに振り向く気配なんて感じられんかった。





さすがにいじけたあたしはベンチの上で横になり、寝ることにした。





もうええわ…





2人で勝手にしてろや…!








〜佐江side〜





佐江はりんちゃんと一緒に色々とぶらついていた。



今はりんちゃんと2人でベンチに座って休んでいた。





佐「いやぁ〜、た〜のし〜♪」

由紀「ふふっ♪本当に楽しそう♪私も佐江ちゃんと一緒に居れて楽しいよ♪」

佐「りんちゃん、ありがとう♪誘ってくれて♪」

由紀「本当は由依ちゃんと一緒に行くはずだったんだけどね♪」

佐「由依には悪いことしちゃったかな♪…ん?」





この時



佐江はあることに気づいた。





佐「その由依はどこにいるの?」





そう



由依の姿が見当たらない…





どこにいるんだ?





由紀「あれ?一緒にいたはずじゃ…?」





佐江の中で不安な気持ちが湧いてきた。





佐「…りんちゃん、急いで由依を探そう!」

由紀「うん!」





佐江たちは急いで由依を探すことにした。



迷子って歳ではないはずだけど…





しばらくして



佐江たちは由依を見つけた。



由紀「由依ちゃん!」





由依はベンチの上で横になって眠っていた。





佐「いっけね!悪いことしちゃったな…」

由紀「かわいそうなことしちゃったね…」

佐「この調子だと起きそうにないなぁ…どうしよう…?」

由紀「…よいしょっと。」





りんちゃんは眠っている由依をおぶった。



佐「え?りんちゃん大丈夫?佐江がおぶってあげようか?」

由紀「ううん、大丈夫。それに…由依ちゃんと約束してたのにほったらかしにしちゃったし、これくらいのことはしてあげなきゃ。」

佐「…分かった。そんじゃ行こう。」





佐江たちは再び歩き始めた。








〜ゆいはんside〜





ん…?



ここはどこや…?





あたし、寝てもうたんか…





えっと…



今の状況は…





…へっ!?///



な、何で!?///





何であたし、きりんさんにおんぶしてもらっとるんや…!?///





佐「由依ってさ、本当に頑張り屋さんだよね♪」

由紀「うん♪由依ちゃんってすごく可愛くていい子だよね♪」



えっと…



あたし、どないしよ…?///





ちょっと様子見とるか…///





佐「普段から頑張っているご褒美にさ、今度は2人っきりでちゃんとデートしてあげなよ♪」

由紀「うん♪今度はちゃんと由依ちゃんとの時間を大事にするね♪」





…決めた///





寝たフリや///





寝たフリをしてきりんさんと少しでも長く触れ合おっと///





寝たフリをしとる間、あたしはとても幸せな気持ちに浸ってました///








〜ゆきりんside〜





結局…



私って誰が好きなんだろう?





佐江ちゃんはカッコよくて頼りになるし♪



由依ちゃんは可愛くて頑張り屋さんで♪





う〜ん…





2人とも…



今はどっちも好きってことでいいかな?



だから…





2人とも、待っててね。





いつかこの気持ちにけじめをつけるから。





それまでちゃんと向き合わせてね♪





〜fin〜

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