あつみな小説
□遅刻常習犯たかみな
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ジリリリリリ…
高「ん〜…。」
私は目覚ましを止めた。午前7時40分…
高「うっわ!遅刻だ!」
私はサッと起き上がり、顔洗いや歯磨きをさっさと済ませることにした。
高「なぜ起こしてくれない!」
父「起こしたぞ。」
高「ところでお父さん、敦子は?」
父「あっちゃんなら遅刻させちゃ悪いから俺が先に学校に行かせることにした。」
高「また先生に怒られる!今日、日直なのに〜!」
弟「お姉ちゃんうるさい。」
高「行ってきます!」
私は高橋みなみ。
秋葉原高校の生徒の1人で今は高校2年生。
私は遅刻の常習犯。今日、幼なじみで恋人の敦子と一緒に学校に行くはずだったんだけど私がうっかり寝坊してしまったばかりに敦子は先に行ってしまい、私は今、全速力で学校に向かっていた。その途中、発車し始めたスクールバスを見かけた。
高「待ってくれ〜!」
由依「あっ、たかみなさんやん。」
バスの窓から由依が顔を出した。
高「ゆき〜!」
由依「由依やって。」
私が特に何の意味もないボケをかましている間にバスは遠くへ行ってしまった…。完全に遅刻だぁ…。
でも…
こんな所で諦めていいのか?
…いや、
まだ終われない!
うおお〜!
結局私の全速力は無駄になり、遅刻が確定した。
校門には仁王立ちしている麻里子先生と竹刀を持っている優子先生がいた。
こうなったら覚悟を決めるか…。
高「先生!遅刻です!」
麻「知ってるよ。」
優「これで何回目?またお仕置きしないとね〜。」
私は3分ほどお仕置きをされてしまった…。
その後、私は気を取り直して1時間目の体育の授業に取り組んだ。授業内容はソフトボールの試合である。
私のチームは今私がヒットを出して1ランナー2アウトの状態だった。次の打者は由依でピッチャーが佐江、1塁ベースにみいちゃん、2塁ベースには珠理奈がいた。
私は今、盗塁をしようと1塁から2塁へ行くチャンスを見極めていた。
峯「あっ、たかみなあれ!」
高「んっ?」
私はみいちゃんが指さした方向に顔を向けた。その隙を突かれて、佐江はみいちゃんにボールを投げた。みいちゃんはボールを受け取った。私は1塁へ戻れなくなった。
高「うわ!?しまった!」
峯「ほーい、珠理奈。」
珠「はーい、峯岸さん。」
みいちゃんと珠理奈が私を困らせる為にボールを投げ合った。
こ、このままではグローブでタッチされてアウトになってしまう…!?
高「ひ、卑怯だぞ!誰か助けてくれ!ゆか〜!」
由依「だから由依やって。」
私が何の意味もないボケをかましている間にアウトになり、結局私のチームは負けてしまった…。
そして学校帰り、私は敦子と帰っている途中だった。
敦「みなみってばまた遅刻して、あなたなんかたかみなじゃなくてバカみなよ。約束は破るし…。」
高「わ、悪かったって…。どうしたら許してくれる?」
敦「…パフェでもおごって。悔しいけどそうしてくれると許す気になれちゃうの。みなみのことが好きだから。」
高「えっ?」
敦「ほ、ほら///行くよ!///」
敦子、こんなバカな私を好きでいてくれてありがとう。でも、敦子のためにもっとしっかり者になれるように頑張るよ。だから…今しばらく待っていてくれ〜!
fin