あつみな小説
□お前は私に似ている
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あっちゃん生徒×たかみな先生
秋葉原高校の教師を務めて3年2カ月になる高橋みなみは3年A組の担任を務めている。
放課後、たかみな先生は麻里子先生(篠田麻里子)とある事について話をしていた。
高「麻里子先生。」
麻「どうしたの?」
高「いじめって、何でなくならないんでしょうね…?」
麻「難しいこと聞くわね。残念だけどそれは私にも分からないわね…。みなみ先生のクラスで何か問題でも?」
高「いや、そうじゃないんですけど…いじめのせいで自殺する生徒って今いるじゃないですか。私のクラスではそういうのないといいなあと思いまして…。いじめのない世の中にしたいなと思っているんです。何でみんな仲良く手を取り合っていけないんだろうな…。」
麻「価値観の違いってやつなのかしら?私はそういうのも面白いと思うんだけどねえ。十人十色っていうじゃない?色んな人がいるからぶつかり合うこともあるけどちゃんと話し合いをすれば解決することって結構あると思うのよ。そうねえ…いじめをなくすにはまず話し合うことかしら?」
高「やっぱりまずは話し合いですよね!よーし、私のクラスは平和なクラスにするぞー!…ちょっと疲れてきたから少しぶらついてきます。」
たかみな先生は少し学校の中をぶらつくことにした。たかみな先生は自然と屋上へ向かっていた。
高(休憩っつーか、気分転換といやあやっぱ屋上だよな。)
たかみな先生は屋上に着いた。するとそこには今にも飛び降りそうな女子生徒がいた。
高「おい、お前何やってるんだ!」
たかみな先生は叫びながら女子生徒の元へ駆けつけた。
?「えっ?せ、先生…!?」
たかみな先生は女子生徒の腕を掴み、女子生徒の顔を見た。
高「お、お前…敦子!」
女子生徒の正体は3年A組の前田敦子だった。
敦「嫌!先生離して!」
高「そうはいくか!てか暴れるな!私まで落ちてしまう!」
たかみな先生は何とかあっちゃんを落ち着かせることができた。
高「…どうしてこんな事を?」
敦「…何でもない。」
高「何もなくて自殺なんてするわけないっしょ。」
敦「…何でもないって。いいからあたしの事は放っといてよ。」
そう言った後、あっちゃんはその場を離れようとした。
高「待てよ!」
たかみな先生は素早くあっちゃんの左腕を掴んだ。
高「敦子、その傷…。」
あっちゃんの左腕には数ヵ所切り傷が付いていた。そしてたかみな先生はピンときてしまった…。
高「…いじめられてるのか?」
あっちゃんの瞳には涙がにじみ、目尻からスッと流れた。
敦「…もう、生きてるのが辛いよ…!」
そうしてあっちゃんはボロボロ泣き出してしまった…。
高「…よかったら、何があったか話してくれないか?」
たかみな先生がそう言った後、あっちゃんは自身に何が起きているのかを話し始めた…。
つづく