さやみる小説
□白い恋人達(さや姉saidのみ)
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桑田佳祐さんで『白い恋人達』の歌詞パロ…のつもりです。
しかも、最悪にも程がある出来なので、読む際はご注意くださいm(__)m
彩「雪、降ってきおったな…」
あたしは今、夜に向かって雪が降り積もる中、1人で街中を歩いていた。
雪が降り積もると、悲しみがそっと胸にこみ上がってくんねん…
由依(彩ちゃん…あたしたち、もう別れへん…?)
涙で心の灯を消し、通り過ぎてゆく季節を何度見てきたんやろ…?
外はため息さえ凍りつくくらい寒くて、冬枯れの街路樹に風が吹き、泣いた。
彩「あそこは…」
あの赤いレンガの停車場で、二度と帰らない誰かを待っとるか…?
菜(さや姉…私たち、幸せになれそうにないねん…さや姉との明るい未来が、想像できひん…)
玲(さや姉…私たち、もう釣り合わないよ…)
今宵、涙をこらえながら愛のSerenadeを奏でよう。
今も忘れられへん、恋の歌を…
雪よ、もう一度だけこのときめきを…
もう一度だけ、お祭り気分に浸らせてくれや…
1人、泣き濡れた夜に、雪のような真っ白で純粋な愛を…
カンカン。
彩「この鐘…そうか、今年もこの時がやってきたんやな…」
街中を歩く中、聖なる鐘の音が響いた。
その頃に、あたしは最果ての街並みを夢に見とってた。
天使が空から降りて来おって、春が来る前に微笑みをくれてたんや。
ゆいはん…
山田…
玲奈さん…
今は1人ぼっちやけど、心折れへんように…
負けへんようにせえへんとな…
白い恋人がきっと、待っとるから。
せやから、永遠に夢と希望を胸に抱いて、辛い毎日がやがて雪のような真っ白で純粋な愛に…
今宵、涙をこらえながら愛のSerenadeを奏でよう。
今も忘れられへん、恋の歌を…
せめてもう一度だけ、この出発(たびだち)の儀式をさせてくれや…
1人、泣き濡れた冬に、雪のような真っ白で純粋な愛を…
永遠(とわ)の雪のような真っ白で純粋な愛を…
白い恋人達に愛を…
ただ逢いたくて、もうせつなくて、恋しくて…
気づけばあたしは涙を流していた…
せやけど、いつまでも昔を思い出しとっても、思うように前へ進めへんやろな。
せやからあたしは…
美(彩ちゃ〜ん♪)
彩(おう、美優紀♪)
前向きに、明るい未来も考えるようにしよう。
〜fin〜