あつとも小説
□ポニーテールとシュシュ(ともちんsaidのみ)
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AKB48『ポニーテールとシュシュ』の歌詞パロ…のつもりです。
私、秋葉原高校3年の板野友美は今、教室の後ろの席でボーッとしていた。
友の好きな人である前田敦子を斜め後ろから眺めながら。
友はシャツの袖口をまくり、太陽が近づく気配を感じながら腕から衣替えをした。
そう…
季節が夏になったのだ。
そんな中、友は空想の世界にふけっていた…
敦「きゃあ〜♪冷た〜い♪」
友「気持ちいい〜♪」
敦子と一緒に波打ち際で遊ぶ情景を。
敦子がポニーテールを揺らしながら、砂の上で風が吹いている中で走り、友は友で走る。
敦子が笑顔で友に振り向き…
友「…!?///」
友の夏が始まる。
友「…はっ!?」
かなりの間、空想にふけってたみたい。
教室に陽が射したと同時に、友の中の夢の気温も上がってった。
斜め前の敦子…
見てると胸が苦しくなってくるよ…
だって、好きだなんて告白したくても、そんな度胸なんてないんだから…
友は心の中で、敦子の後ろ姿にそう気持ちをつぶやいた。
せめて、夢の中でだけでも敦子の全てを1人占めしたい…
だけど現実はどう…?
友「…!?///」
そう思っていたその時、たまたま敦子が友の方に振り向き、目と目が合った。
けどそれは大したことじゃない。
ただのクラスメート。
それだけなんだから…
友はまた空想の世界にふけってみることにした。
髪を水玉のシュシュで束ねた敦子を追いかけ捕まえようとする友。
そして…
…捕まえた!
そう思った瞬間、友は現実に引き戻されてしまった…
よく考えたらさ…
友、敦子に告白すらしてないんだよな…
だからかな?
敦子とスキンシップを取るシーンが想像できないんだよ…
だから友は…
敦「楽しい〜♪」
友「あはは♪」
ポニーテールの敦子と一緒に走ったり、遊んだりする情景を空想するばかり。
友はいつまでも敦子に告白できず、片思いのままで終わっちゃうんだろうな…
だから友は…
いつまでも空想の世界にふけっていたい…
〜fin〜