あつとも小説

□素直になれない風邪引きさん
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私は板野友美。



友は今、仕事をしていて今日はたまたま恋人の敦子とも一緒だった。



同じスタジオで偶然敦子と会ったのである。



でも実は…





友は今、風邪を引いていて頭がふらふらしていた。



正直、辛くて早く仕事が終わってほしいとさえ思っていた。





しばらくして仕事が終わり、友はさっさと家に帰ろうとした。



その時…





敦「とも、大丈夫?」





敦子が友の所まで駆けつけてくれた。



仕事が終わってすぐに。





友「う、うん…」

敦「本当に?顔色よくないよ。それに…ふらついてるし。」





無理してたの、バレてたみたい。



でも…





友「だ、大丈夫…だよ…」





カッコ悪いとこ見せたくなくて、強がっちゃうんだよね。



友…





敦「おでこ貸して。」

友「い、いいって…」





敦子は友の静止に構うことなく、おでこに手を当ててきた。





敦「大丈夫なわけないでしょ。すっごい熱い…早く、帰ろ?」

友「言われなくたってそうするよ…」

敦「一緒にタクシー乗ってこ?」

友「はぁ?1人で帰るって…」

敦「だめ!一緒にともの家に行くの!1人じゃ辛いでしょ…?」





敦子の勢いに押され、仕方なく敦子と一緒に友の家に帰ることにした。





敦「休んでて。おかゆ作ってあげるからね。」

友「いらないって…」

敦「だめ、ちゃんと食べないと。」





友はベッドの上で休むことにし、敦子はサッとおかゆを作り上げた。





敦「はい、あ〜ん♡」

友「いいって…自分で食べるよ…」





友は自分でおかゆを食べようと体を起こしたけど…





友「…うっ!?」





激しい頭痛に襲われ、再び体を横にした。





敦「無理するから…いい加減素直になってよ。ほら、あ〜ん♡」

友「…///」

敦「お願い♡あ〜ん♡」





そんな可愛い顔されたら断れなくなるじゃん…///



友は恥ずかしい思いをしながらも、観念して敦子におかゆを食べさせてもらうことにした///





敦「うふふ〜♡とも可愛い〜♡子どもみたい♡」

友「うるさいなぁ…///」

敦「じゃあ次はお薬飲もうね♪」

友「友、薬やだ…『おくすり飲めたね』持ってる?今、家になくて…あれないと飲めない…」





実は友、『おくすり飲めたね』と一緒でないと薬が飲めないのである…



でも今、家にない…



敦子、持ってないかな…?





敦「あるわけないでしょ。我慢して飲んで。」

友「やだぁ…」

敦「しょうがないなぁ…じゃあ…」





敦子は口の中に薬と水を含み…





友「…!?///」





友は口移しで薬を飲まされた///





友「ちょっと!?///何考えてんの!///」

敦「お薬飲めたね♡いい子いい子♡」





敦子は薬を飲めた友の頭を撫でてきた。





友「こら!///子ども扱いすんな!///」

敦「本当は嬉しいくせに〜♪もう、素直じゃないんだから♡」

友「もう…///」





友、カッコ悪…///





なんかここまでカッコ悪いとこ見られたら、もうどうでもよくなってきちゃったよ…





友「…あのさ、敦子///」

敦「ん?なぁに?」

友「…1つだけ、友のわがまま聞いて///…今日1日、友の傍に、いて?///」





友はわがままを言った後、敦子の手を掴んだ。





敦「うん♪やっと素直になってくれたね♡ 」

友「その…あ、ありがと…///」





友は敦子の手を握りしめ、そのまま眠りに就いた。





翌日…





敦子から聞いた話だと、友は寝言で『敦子〜…好き〜…』って言ってたみたい///





恥ずかしい…///





超恥ずかしい…///





〜fin〜
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