あつとも小説

□クリスマスの夜(あつとも)
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〜ともちんside〜





私、板野友美19歳は大学受験に向けて勉強している浪人生。



A大という所で受験をやったんだけど…





結果は不合格。



それで次こそはA大に合格できるよう勉強に努めているんだけど…





ここんとこ、勉強してもあんま身に入んなくて、集中して勉強に取り組めなくなっていた。





今日はクリスマス。



特にこれといって特別なことがあるわけじゃないけど、気分転換になるかもしれないと思い、雪降る街の中をぶらついてみることにした。





友「ふぃ〜、寒。」





まぁそりゃそうだよね。





友、ミニスカートに素足でショートブーツの格好でぶらついてるから。





長いこと、友はぶらぶらしていた。



そんな時…





?「や、やめてください…」





3人の男どもに囲まれている1人の女の子の姿があった。



歳は…



友と同じくらいかな?





女の子は嫌がらせをされてるみたいで男どものせいで道が通れず…



邪魔くさ。





男1「いいじゃねえかよ。1人なんだろ?俺達と一緒に楽しもうや。」





そう言って、男は女の子の腕を掴んだ。





?「嫌!離してっ!!!」

男2「抵抗することねーじゃんか。」

男3「ボス、この後どうします?」

男1「そうだなぁ…」





こんな光景見てしまったらスルーできないじゃん…



まぁちょうど邪魔されて腹が立ってるところだし…



てか、男のくせに女の子1人相手に3人掛かりで連れてこうとするのってどうなの?





友「…おい。」

男1「あ…?」





男は振り向き、友のことを睨み付けてきた。





友「離してやりなよ。嫌がってんじゃん。それと…そこどいて。」

男1「あ?何だってぇ?」

友「どけっ!!!!!」





友がブチキレた後、男の顔は青ざめた。





男1「…チッ。他の女捕まえに行こうぜ。」

男3「ヘイ、ボス。」

男2「あーあ。いい女捕まえたと思ったのによぉ…」





男どもは歳が友と同じくらいに見える女の子のことを諦め、どっかへ行った。





友「…大丈夫?」





友は女の子に話しかけた。





?「あの…ありがとうございます!何てお礼を言ったらいいか…」





女の子は深くおじぎをした。





友「お礼なんていいよ。あいつらのせいでここ通れなくてムカついてただけだから。」

?「それでもお礼しないわけにはいきません!何か…何か、言ってくれませんか?」





結構礼儀正しいとこがあったりするのかな?



何か言わないとこの子引かないかも…





友「そうだなぁ…食事、付き合ってくれる?」





あれ?



何言ってんだ?



友。



これじゃ言ってることがあいつらと一緒じゃん…



でも…





?「いいですよ♪どこに行きますか?」





女の子はあっさりOKしてくれた。





友「実はさ…あんまお金持ってきてないんだよね。だからラーメン程度しか食べれないけど…」

?「それならあたし、美味しいとこ知ってますよ♪案内しますね♪」





その後、女の子は友のことをラーメン屋さんまで案内してくれた。



友は女の子と色々話をした。



前田敦子っていって歳は友と一緒。



しかも敦子もA大を目指して勉強中。



一度受験に落ちてしまったのである。



ここで会ったのも何かの縁だということで、友は敦子とメアドを交換した。





しばらくして、友は敦子と別れ、家に帰り受験勉強に励んだ。



不思議と集中できた。





敦子と一緒に大学生活か…





何だか不思議な気持ちになれた。





そして、1年後のクリスマス…








〜あっちゃんside〜





あたしは男どもに嫌がらせをされ、そこにともが現れて助けてもらった。





これがあたしとともの出会いだった。





次のA大の受験であたしは合格した。



そして、ともも合格した。





それからあたしは、ともと一緒に大学生活を送るようになり…





しばらくして…





友「…あのさ、敦子。」

敦「ん?どうしたの?」

友「…友の彼女に、なってくれないかな?///」

敦「うん♪よろしくね♪」





ともは照れながらもあたしに告白し、あたしたちはさらに距離を縮めた。





月日が流れ、今年のクリスマス…





友「…去年のクリスマスに、だったよね。敦子と出会ったの。」





あたしはともと一緒に、雪降る街の中を歩いていた。





敦「うん。あれからもう1年…早いね〜。」

友「敦子と出会わなかったら、大学受験まただめだったかも。」

敦「あたしも、ともと出会わなかったら受験だめだったと思う。だから…色々とありがとう。えいっ♡」





チュッ♡





あたしはともの頬にキスをした。





友「な…!?///」

敦「あたしからのクリスマスプレゼントだよ♡」

友「こら!///安売りするんじゃない!///」

敦「安売りなんかしないもん♪だって…キスってプレゼントはともに以外誰にもあげないもん♡」





ともは恥ずかしさのあまり、あたしから目を反らした。





その後、ともはすぐにポケットから何かを取り出した。





友「敦子…目、つぶっててもらっていい?///」

敦「え?うん…?」





あたしはともの言う通りに従い、目を閉じた。



すると、ともはあたしの手に何かを握らせた。





友「…開けていいよ///」





ともが開けていいって言ったので、あたしは目を開け、何を握っているのか確かめてみた。





鍵だった。





敦「…鍵?え?これってまさか…?」

友「…クリスマスプレゼント///いつでも来なよ///友の家///」

敦「いいの〜?安売りしちゃって〜♪」

友「安売りなんてしてない!///敦子だから…特別にあげるの///」

敦「…お互い、高いプレゼントいただいちゃったね♡」

友「…うん///」





ともは照れながらもあたしの手を握り、あたしたちは雪降る街の中を歩いた。





今年のクリスマス、あたしたちはお互い、高いプレゼントをいただいちゃいました♡





〜fin〜

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