ゆきれな小説
□クリスマスの夜(ゆきれな)
1ページ/1ページ
ゆきれな小説短編『憧れのあの人は生徒会長』の続編です。
〜玲奈side〜
私、松井玲奈は秋葉原高校に通っている生徒の1人で今は2学年。
私は今年の後期から柏木先輩の後を継いで生徒会長として1年間、過ごすことを決めた。
まだ不安はあるし、頼りにならないところはあるけど、生徒会のメンバーである珠理奈やはんさんが私のことを支えてくれているおかげで生徒会や学校生活の方を順調に過ごすことが出来ている。
今の時期、私たちは冬休みで長い休暇をいただいている。
そして…
今日はクリスマス。
私は今、自宅でクリスマスパーティーの準備を珠理奈と一緒に進めている最中だった。
ご飯を作ったり、折り紙で輪っかを作ったり…
それと、今回のクリスマスパーティーは私にとって普通のパーティーではない。
なぜなら…
玲「柏木先輩、早く来ないかなぁ〜♪」
珠「何しろ、柏木先輩は今回の主役だからね♪」
そう。
お世話になってもらった柏木先輩のためのクリスマスパーティーだからである。
ちなみに柏木先輩ははんさんと一緒に私の家に来ることになっている。
一緒に…
というより、はんさんに柏木先輩を私の家に連れてきてもらっているのである。
珠「実は…柏木先輩、由依ちゃんと浮気していて遅くなるんじゃないの〜♪」
玲「え…!?や、やめてよ!そういうこと言うの!」
珠「あはは♪冗談に決まってんじゃん♪もう〜♪」
ピンポーン。
珠理奈が変な冗談を言ったその時、家のチャイムが鳴った。
玲「来たかな?珠理奈、クラッカーよろしく♪」
珠「任せといて♪」
玲「はーい。今行きまーす。」
私はすぐに玄関に向かい、ドアを開けた。
ガチャ。
由紀・由依「おじゃましま〜す♪」
そこには柏木先輩とはんさんの姿があった。
玲「いらっしゃい♪柏木先輩、どうぞ上がってってください♪はんさん、ありがとう♪はんさんも上がってって♪」
私は2人を部屋の中へ案内し…
ガチャ。
パンッ。
珠理奈はクラッカーを鳴らした。
〜ゆきりんside〜
私、秋葉原高校の元生徒会長、柏木由紀はクリスマスパーティーをやるということで由依ちゃんに恋人の玲奈ちゃんの家まで連れてってもらった。
そして…
玲奈ちゃん家に着き、部屋の中に入ったらクラッカーが鳴った。
鳴らしたのは珠理奈だった。
玲・珠・由依「メリークリスマス♪」
由紀「メリークリスマス♪この部屋の飾りに料理に…全部玲奈ちゃんたちが作ってくれたの?」
珠「は〜い♪そうで〜す♪」
由紀「すっご〜い♪本当にありがとう♪すごく嬉しい♪」
玲「えへへ///」
由依「せっかくですし、ご飯いただいちゃいましょう♪」
玲「どうぞ♪ゆっくりしてってください♪」
由紀「うん♪今日はゆっくりさせてもらうね♪」
私たちは、玲奈ちゃんたちが作ってくれた料理を食べ、楽しい時を過ごした。
由紀「ふぅ〜、美味しかった〜♪ごちそうさま♪」
由依「ではでは、食事を終えたとこで…そろそろ始めるで♪」
由依ちゃん、始めるって何を…?
玲奈ちゃんたちはポケットから紙を取り出した。
…あっ、手紙だ。
玲奈ちゃんたちは手紙を読み始めた。
玲「柏木先輩、生徒会長のお仕事お疲れさまでした。私たちは柏木先輩に色々とお世話になりました。」
珠「優しくて、頼りがいがあって…」
由依「時には腹黒い要素も出しとってたけど…」
由依ちゃん、一言余計よ?
玲「これからは私たちが柏木先輩の後を継ぎ…」
由依「腹黒い要素は引き継がないようにしつつ…」
だから由依ちゃん、一言余計よ?
珠「どんなことも乗り越えて行けるよう頑張っていきます。」
玲「今までありがとうございました♪これからも…す、好きです…///」
玲奈ちゃんたちは手紙を読み終えた。
玲奈ちゃんったら、最後の最後に照れちゃって♪
可愛い♪
由紀「みんな、ありがとう♪由依ちゃんのジョークも面白かったよ♪」
由依「いやぁ〜、それほどでも〜♪」
珠(この後、由依ちゃんの身に何も起きませんように…)
由紀「…ねえ、玲奈ちゃん。」
玲「はい?」
由紀「…1つだけ、プレゼント、いい?」
そう言った後、私は自身の唇に人差し指を当てた。
玲「え…!?///」
由紀「アレ、欲しいな♪アレって、分かるよね?」
玲「…!///」
ふふっ♪
予想通りの反応♪
この後、どう出るかな♪
玲「…珠理奈、はんさん、目つぶってて///絶対開けないでね///」
由依「ホ、ホンマなん…!?」
珠「まぁまぁ♪ここは大人しく言うこと聞こうよ♪」
玲奈ちゃんは、珠理奈と由依ちゃんが目をつぶったのを確認し…
チュッ。
私の唇にキスをしてくれた。
珠「ヒュ〜♪ラブラブ〜♪」
由依「きりん先輩も大胆ですね〜♪」
玲「な…!?///絶対開けないでねって言ったでしょ!///」
今年のクリスマス、私は後輩たちと一緒にクリスマスパーティーをし、可愛い恋人からのキスをいただいちゃいました♪
〜fin〜