ゆいゆき小説

□途中で切れた電話
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私は柏木由紀。



今、由依ちゃんと一緒にデートをしているんだけど…





由紀「由依ちゃん、大丈夫?」

由依「…ごめんなさい、まだしんどいです…」








途中、由依ちゃんが体調を崩しちゃったの…



それで、今はベンチに座っていて私の膝の上に由依ちゃんの頭を乗っけて横にさせていた。



由紀「もう少ししたら家に帰ろう?」

由依「はい…」








それからしばらくして…





私は由依ちゃんを由依ちゃんの家まで連れて帰った。





由紀「はい、着いたよ。」

由依「はい、ありがとうございます…」

由紀「せっかくだし、しばらく付き添うよ。」

由依「いえ、大丈夫です…寝てはれば治りますから…」

由紀「そう?じゃあ私、帰るね?何かあったら連絡してね?」





とりあえず私は帰ることにした。



でも…





あんなにしんどそうな由依ちゃんを見たら心配になってくるので少ししてから電話してみることにした。



プルルル。



出るかな…?








少しして…








由依「はい、もしもし〜…?」

由紀「もしもし、由依ちゃん?体調はどう?」

由依「はい…大丈…うっ!?」





プツッ。


ツー、


ツー…





突然電話が切れた。





由紀「えっ!?由依ちゃんどうしたの!?何があったの!?」





心配だ…





行かなきゃ!





私は急いで由依ちゃん家に戻ろうとした。



そんな時…





私の携帯に電話が掛かってきた。





あきちゃからだった。



とりあえず電話に出ることにした。





由紀「あきちゃ、今急いでるの!後にして!」

亜「ちょっと待って!さっき由依ちゃんとゆきりん見かけたんだけど…何かあったの?」

由紀「由依ちゃん風邪引いちゃって…家に帰して少ししてから電話してみたんだけど…話してる途中で電話が切れちゃったの!それで今、由依ちゃん家に戻っている最中!」

亜「それなら亜樹も行くよ!また後でね!」

由紀「ありがとう!」



あきちゃにありがとうと言い、電話を切った。








しばらくして…








私とあきちゃは由依ちゃん家に着いた。





由紀「あきちゃ、ありがとう!」

亜「まずはチャイムを鳴らそ!」



あきちゃはチャイムを鳴らした。



ピンポーン。





由紀「由依ちゃん、大丈夫!?入るよ!」



ガチャ。



私はドアを開け、中に入った。



早速部屋へ向かった。





由紀「由依ちゃん大丈夫!?私のこと、分かる!?」

由依「…きりんさん?どうして…?」





由依ちゃんの意識はもうろうとしているように見えた。



由紀「突然電話が切れたら心配するに決まってるでしょ!」

亜「熱い…由依ちゃん、すっごい熱だよ!ゆきりん、亜樹はシチューでも作るから氷枕とか用意して!」

由紀「うん!」








それからあきちゃはシチューを作り、私は氷枕や濡れタオルを用意した。





亜「できたよ!」

由依「ありがとうございます…」





私は由依ちゃんの体を支えながら起こし、由依ちゃんはシチューを食べ始めた。





亜「どう?大丈夫?」

由依「…はい、大丈夫です。美味しいです。」

由紀「…そういえば何で電話切れたの?」

由依「…あの時、もの凄い吐き気に襲われて…ものすっごく慌てまして…ほんで多分、間違って切ってしもうたんやと思います…」

由紀「そうだったんだ…でもよかった…無事で…すっごく心配したんだから…」

由依「ごめんなさい…」

亜「とりあえずシチュー食べ終えたら着替えた方がいいね。汗びっしょりだよ。」

由依「はい、そうします…」





由依ちゃんがシチューを食べ終えた後、あきちゃは食器を片付けに一旦部屋を出た。





私は由依ちゃんの着替えを手伝うことにした。



由依「ちょ///自分でできますよ…///裸見られんの恥ずかしいです…///」

由紀「いいから、ほら。」





由依ちゃんは着替えを終えた後、ベッドの上で体を横にした。





あきちゃは帰り、私は由依ちゃんの家に泊まることにした。





由紀「何かあったらちゃんと言うんだよ。」

由依「はい…」

由紀「それじゃ、お休み。」

由依「…きりんさん。」

由紀「うん?」



由依ちゃんは弱々しく私のことを呼んだ。



由依「…今度はあたしが、ちゃんと看病しますね…。」

由紀「ありがとう♪すっごく嬉しい♪そんな由依ちゃんにご褒美をあげちゃうぞ ♡ 」








チュッ ♡





私は由依ちゃんのおでこにキスをした。



由紀「まずは、ちゃんと治そうね ♡ 」








翌日…





由依ちゃんの風邪は治りました♪





でも…








由依ちゃんの風邪はあきちゃに移ってしまったみたいです…





〜fin〜
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