あつゆう小説

□カブトムシ(あっちゃんsaidのみ)
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aikoで『カブトムシ』の歌詞パロ…のつもりです。



優子さん♂化(大島優人(おおしまゆうと))








優人がいつか死んでしまって、あたしもどんどん年老いて…



気が遠くなる程遠いけど、それはいつか確実に訪れる未来・現実。



考えすぎって言われればそれまでだけど、やっぱりあたしは不安になっちゃうんだ…



今のあたしの身体の熱さと指先の冷たさはまるで自分自身をコントロール出来てないことを示してるような…



とある冬の遊園地。



あたしと優人はメリーゴーランドに乗っていて、メリーゴーランドが止まりかけたその時、あたしの中である感情が湧いてきた。





優「ん?どうしたの?あっちゃん?」

敦「ん〜?こうして優人にぴったりくっついてる今のあたしってすっごい幸せ者だなぁ〜って思ったの///」





そう、あたしは今、優人の耳にぴったりとおでこを寄せてたんだ。



優人の甘い匂いに誘われたのかな?



だとしたらそこに寄ってったあたしってまるで…





敦「…カブトムシ。」

優「へ…?」

敦「…なんでもない///」





そんな中、夜空に輝く流れ星。



色々不安を抱えているのも、苦しい胸の痛みも、嬉しい時の切ないような胸の痛みも全部現実で起きていること。



けど今は隣に大好きな優人がいることも確かなんだ。



優人と付き合い始めて1年、鼻先をくすぐるような春、青い空と入道雲に見とれる夏、涼しさが寒さに変わっていく秋、そして、1年前に優人に告白したあの季節…



冬がやってきた。



優人と一緒に過ごしてきたこれまでのこと、正直悲しいこともたくさん経験してきた。



けど『喜びも悲しみも幾歳月』って言うのかな?



優人と一緒に過ごした印として、良い思い出…



ううん、一生ものの宝にさえ思えてくるんだ。



付き合って丸1年。



今優人と一緒にいるんだけど…





敦・優「…。」





途切れる会話。



いつもと違う雰囲気。



まつげの長さが分かるくらい近くにいる優人。





優「あっちゃん…」





少し癖のある声であたしのことを呼ぶ優人。



名前を呼ばれただけなんだけど、魔法をかけられたかのように、あたしは優人に酔ってしまった。





敦「…///」





半月がとてもきれいに見える中で交わした優人とのファーストキス。



あたしの心臓はなりっぱなし。



優人の心臓もよく聴こえてきて…



あたしたちは心臓の鼓動を感じ取れるくらい、あたしたちの今の距離はとても近かった。



あたしにとっては2人の距離が1番近付いた記念日。



だけど…



しばらくしてあたしたちは別れてしまった。



だけどあたしはこの先何があっても後悔しない。



何があっても生きていく。



生涯忘れることのない優人との思い出と共に。





〜fin〜

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