あつゆう小説

□クリスマスの夜(あつゆう)
1ページ/1ページ

〜優子side〜





あたし、大島優子はお友達のあっちゃんと一緒にバンドを組んで路上でのライブを中心にファンの人たちに少しでもあたしたちのことを知ってもらえるよう活動してま〜す♪





んで、今はあっちゃんと一緒に明日の予定を話し合っている最中で〜す♪





優「明日さ、どこ中心に活動する〜?」

敦「そうだねぇ…新宿なんてどうかな?」

優「よし、明日は新宿を中心に活動するぞ〜♪」





こうして明日の予定は決まった。





敦「…ねえ、優子。」





ギュッ。





優「え…?///」





あたしはいきなりあっちゃんに手を握られた。





1つだけ言い忘れてたけど…





あたし…





あっちゃんに恋してます///





だけど、あたしはどっかでビビっている部分があって…





それで未だにお友達関係を維持しています…///





あっちゃんは話を続けた。





敦「あたし、優子がいなかったらバンドやめてたと思う。」

優「最初の頃はお客さんほとんどいなかったもんね。」

敦「うん…だからあたし、何度も挫折しそうになった…でも、優子はいつも前向きで、泣いてばかりいたあたしのことを励まし続けてくれた。優子がいてくれたからあたしはバンドを続けられてるんだ。本当にありがとう。」

優「あ…///うん///ありがとう…///」

敦「明日からも頑張ろうね♪」

優「う、うん!///もちろん!///」





その笑顔可愛すぎて反則です!///



明日からも頑張ろっと!///





次の日…





あたしたちはいつものように路上ライブをやり、ライブを終えた。





優「ありがとうございました〜♪」





いつものようにおじぎをして、あたしたちはその場を離れようとした。



そんな時…





男「…ねえ、君たち、少し時間大丈夫かな?」

優「え?はい…?」





黒いスーツを身に付けている男の人に話しかけられた。





男「僕は前島と申します。君たちにお願いがあるのですが…」





そう言って前島さんと名乗る男の人はあたしに名刺を差し出し、あたしはその名刺を受け取った。





敦「秋葉プロダクション…?…ってあの!?」





今、あっちゃんが言った秋葉プロダクションってのは数々のアーティストをヒットさせてきた有名な音楽会社である。





男「実は、後1カ月後のクリスマスに秋プロネーションっていうライブをやるんだけど、良かったら君たちも参加してみないかい?僕の直感ですが、君たちなら有名なアーティストになれると思うんです。じっくり考えてからでいいのでこの電話番号に連絡の方をください。」





秋プロってのは秋葉プロダクションの略である。





優「は、はい!後で返事します!」

男「良い返事をお待ちしております♪」





そう言って前島さんはその場を離れた。





敦「…優子♪」

優「早速連絡しよう♪絶対行く!それと1つ、面白いこと思いついたんだ♪」

敦「うん♪」





この時、あたしはあっちゃんに想いを伝える方法を思いついた。



まずは1カ月後のライブに向けて全力で練習だ♪








〜あっちゃんside〜





1カ月が経ち、待ちに待ったライブが訪れた。





色んなアーティストたちが集まっていて、あたしはものすごく緊張していた。





敦「もうすぐだね。」

優「うん。」





優子はいつにも増して真剣な表情をしていた。





敦「…優子。」





ギュッ。





優「あ、あっちゃん…!?///」





不安な気持ちが増してきたあたしは優子の手を握った。





敦「…あたし、今すごく不安。少しだけでいいから、手、握ってていい…?」

優「う、うん///大丈夫だよ///少しなんて言わないで、出番が来るまで握ってていいよ!///」

敦「ありがとう♪」





あたしの不安や緊張は和らいでいった。



やっぱりあたしには優子が必要なんだ。



改めてそう思った。



そしてついに…





あたしたちの出番がやってきた。





優「大島優子で〜す♪」

敦「前田敦子です♪」

敦・優「2人合わせて、あつゆうです♪」





会場からはものすごい拍手や声援があった。





優「え〜、皆さん、メリークリスマス♪今日はクリスマスということで、まずはこの曲から聞いてください♪『予約したクリスマス』♪」





あたしたちは『予約したクリスマス』を歌い、他にも色んな曲を歌い、残る曲は後1曲のみになった。





優「えー、皆さん。残す曲は後1曲のみになりました。ですが、その前に…あたしは今、この場である人に想いを伝えたいと思います!」





え?



想い…?



これ、話し合いの時なかったよね…?



優子、どうする気なんだろう…?





優「あっちゃん!」

敦「あっ、はい!?」

優「…あたし、あっちゃんのことが好きです!///あたしの…彼女になってください!///」





あたしは優子のいきなりのプロポーズに驚いた。



そりゃそうだもん///



だってあたし…





敦「…あたしも、励まし続けてくれた優子が、ずっと傍にいてくれた優子のことが、大好きです!///こちらこそ、よろしくお願いします!///」





あたしも…



ずっと、優子のことが好きだったから///





あたしは大好きと言いながら優子に抱きついた。



会場からはたくさんの祝福の言葉が沸いてきた。





優「え///え〜…///最後の曲は、そんな大好きな人のために歌わせてください///じゃああっちゃん。そろそろ…」

敦「うん♪」





あたしは一旦、優子から体を離した。





優「では、最後の曲、聞いてください♪『君のことが好きだから』♪」





今年のクリスマス、あたしは大好きな優子にライブ中にサプライズで告白され、想いを受け入れ、カップルになりました♪





〜fin〜

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ