ともれな小説

□たまには甘えなよ
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私は板野友美。
秋葉原高校2年生の生徒。





今日の放課後





友は今、保健室に向かっていた。



何でかって?








友「玲奈。」





そう、



友の幼なじみであり、恋人でもある玲奈の所へ向かうためである。





玲「あ、友ちゃん。」








今日の昼休み



玲奈は体調を崩してしまい、それから放課後までずっと保健室で休んでいたのである。





ちなみに玲奈は友のことを「友ちゃん」と呼んでいる。



友「どう?調子良くなってきた?」

玲「…うん、少しは。」

友「そっか…よし、そろそろ帰ろう。おぶってくから。」

玲「えっ!?そんな、悪いよ…私のために…」

友「いいから。てか別に玲奈のためじゃないし…///彼女を置いて帰って悪者扱いされるのが嫌なだけだし///」





本当は玲奈のためを思ってである。



でも友は素直になれないところがあってわざと嘘をついてしまうことがある。



友「ほら!///友の気が変わらない内に!///」





友は無理くり玲奈をおぶった。



玲「え!?///ちょっと!?///自分で歩けるよ///恥ずかしい…///」

友「…たまには甘えなよ///玲奈、何でも1人でやろうと頑張りすぎちゃうとこあるから///」








それから友は玲奈をおぶっていき、玲奈の家まで連れて帰った。



玲奈は恥ずかしがってたけど抵抗はしてこなかった。





友「ほら、着いたよ。」





友は玲奈をベッドの上に降ろした。



玲「ありがとう…。」



玲奈は早速ベッドの上で横になった。



玲「ごめんね…」

友「別に謝んなくていいし。今飲み物持ってくるから。ちゃんと寝てなよ。」





友は飲み物を取りに、一旦玲奈の部屋を出た。





冷蔵庫を開けて飲み物を探してみた。





友「…おっ、ポカリ。良いのあんじゃん。」



友はポカリを取り出し、玲奈の所へ持っていくことにした。





友「ほら。」



友は玲奈にポカリを渡した。


玲「ありがとう。ごめんね…」

友「だから謝んなくていいって。ありがとうだけでいいから。」

玲「うん…ありがとう…」

友「うん、よろしい。まずは水分を摂って寝ること。ご飯は無理して食べなくてもいいから。」

玲「うん…。」

友「…それと今日、泊まるから。」

玲「え?悪いよ…私のために…」

友「別に…玲奈のためじゃないし///家に帰ってもやることがないからこっちにいることにしただけ!///」





どうして友はこうも素直になれないんだ。





玲奈がこんな友と付き合ってくれてるのを嬉しく感じるよ。


本当。





友「…あのさ///何してほしい?///」

玲「え?特に何も…」

友「玲奈ってさ…昔っから甘えんの下手くそだよね。…さっきも言ったけどさ、たまには甘えなよ///今日ぐらい、さ///さ、何でもいいから言って///」

玲「じゃあね…一緒に、寝よ?///」

友「…そんなんでいいの?」

玲「うん///だめかな?///」

友「…ばーか///何でもいいって言ったじゃん///…たまには、一緒に寝てあげるよ///」

玲「ありがとう///」





それから玲奈は静かな寝息を立てながら眠りに就いた。





友「…ホント、たまに、だからね///」





友も玲奈のベッドの中に入り、その日ずっと玲奈の隣で寝た。








翌日…








友「…玲奈、風邪治った?」

玲「うん。大丈夫だよ。」

友「そっか…今度は友が風邪引いた…」

玲「えっ!?」



玲奈に風邪を移されました…





〜fin〜
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