ちんぱる小説
□誕生日サプライズ(ぱるる)
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由依「よし、着いたで〜、ぱるる。」
私は島崎遥香。
仕事帰りに由依と一緒に由依の家に行くハメになってしまった。
板野さんがAKBを卒業して約7カ月、私は今日まで自分なりに仕事を頑張ってきたけど今日はダンスの振り付けやら、歌っている時ポジションを間違えたり、握手会の時、ファンに傷つく一言を言われたりで今日は散々だった。
今日という今日はさっさと家に帰って休みたかったのに、由依に「家に来てや〜。」と何度もしつこく誘われて渋々由依の家に行くことになってしまったのである。
由依「ただいま〜。」
ぱ「…誰もいないよね?」
由依「ふっふっふ、それはどうやろな?」
由依は部屋の電気を付けた。付いたと同時にクラッカーの音が鳴った。
パンッ!パンッ!パンッ!
高・由紀・由依・玲「誕生日おめでとう!」
ぱ「えっ?」
部屋には私と由依の他にたかみなさん、柏木さん、玲奈ちゃんがいた。
高「ぱるる、おめでと〜!」
由紀「驚いたでしょ?」
ぱ「…というか今日誕生日なの忘れてました…。」
玲「他のメンバーも誘ったんだけど仕事とか用事でこれしか集まれなかったの。それは本当にごめんね。」
私はただただ驚いていた。テーブルには何種類かおかずやデザートが用意されていた。
高「よし、そろそろプレゼント用意すっか!」
玲「はい、ぱるちゃん!」
私は玲奈ちゃんからプレゼントを受け取った。
高「早く開けてみ!」
私はプレゼントの袋を開けてみた。中にはモモクロのCDやDVDが入ってた。
由紀「私が考えて選んだんだよ!ぱるるって私と一緒で女性アイドル好きだからさ!」
ぱ「あ、ありがとうございます…。」
由紀「…あれ、あんま嬉しくなかった?」
プレゼントは素直に嬉しかったけど、今日の仕事の事を思いだすと素直に喜べない部分があった。
玲「…今日の事、相当ショックだったんだね…。こうなったらはんさん。」
由依「ぱるる、実はプレゼントはもう1つあんねん。今用意するな。そろそろいいですよー!」
由依が何か合図を出したと思ったその時、部屋のドアが開いた。
ぱ「…!」
部屋のドアが開いたその先には私が会いたくて仕方がない人がいた。
友「ぱるちゃん、誕生日おめでとう!」
ぱ「い、板野さん…?」
由依「あたしがたかみなさんにお願いして来てもらったんやで〜!」
私は気がつけば板野さんの胸に飛び込んでいて、泣いていた。
ぱ「板野さん、会いたかったです…!うっ、うぐっ…。」
友「ぱるちゃん、友も会いたかった。今日辛いことがあったんだって?よかったら相談してほしいな。」
ぱ「いえ、いいです…。しばらくこうしているだけで…。」
友「それはいいんだけど…、ぱるちゃん、みんなが見てる…///」
ぱ「…!///」
たかみなさん達は頬を赤らめて下を俯いていた。
由依「あ、あたしらは邪魔みたいやからちょっと部屋離れましょか///」
由依たちは私たちに気を使って部屋から出た。
友「ぱるちゃん、今日友の家で一緒に寝よっか?」
私は首を縦に振った。私は今とても板野さんの側にいたいから。仲間がいる。そして、好きな人が私の目の前にいる。後はもう何もいらない。
由依、みんな、ありがとう!
今までにない誕生日をありがとう!
fin