キスお題

□額(ひたい)
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「あっ…ん…………。」

熱い、
とてつもなく熱い。

名無しと繋がってる所から全ての熱と脈拍を感じて、このまま融けてしまうんじゃないかと錯覚する。

狭い狭い俺の家の納戸、
二人入るのがやっとの場所で制服もろくに脱がず名無しの上に跨がる。
薄暗い部屋には荒い呼吸と汗の匂い。
それが初めての俺をどうしようもなく興奮させて、初めての名無しからは少し血の臭いが漂う。

「ふふ………っニコ、」
「ごめん…俺、余裕ない………っごめん…」
「ううん、…私たち、繋がってるね。初めてが、ニコで…んっ、良かった…」
「はっ…名無し、俺…ちゃんと出来てるか…?」


本当に嬉しそうに名無しが俺の額に口付けすると、
まるで何かの合図のように俺も額に口付けを返して律動を始めた。





額:祝福
(君と、私が、溶け合えたこと)

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