いちばん

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「…というわけなんだ。私は千鶴に恋をしてしまったのだろうか」
「そうだね。おめでとう滝夜叉丸」

そう言って拍手をくださったタカ丸さん。やはり、そうだったのか!どうやら私は千鶴をひとりの女性として好きになってしまったようだ。確かにあのがんばり屋さんな千鶴に好意を持ってもおかしくはない気がする。あの可憐な笑顔を守ってやりたい、そう思った。
それに…千鶴の方も多少は私に好意を持ってくれているだろう。恥ずかしくて想いは伝えることができないが、また私について沢山語ってやりたい。多才であり存在自体が芸術と言うより罪である程美しい私の事をもっと知って、もっともっと好きになってもらいたいのだ。………しつこいと嫌われないだろうか…?

「滝夜叉丸が恋……気色悪い」
「私が真剣に相談したというのに、気色悪いとはなんだ三木ヱ門?全然気色悪くなんかない」
「十分気色悪い、なあ喜八郎」
「まあ、いつもの事だけどね」
「…確かに」

いつもの事って…、喜八郎は私のことを常日頃から気色悪いと思っていたのか?…まったく、この私のどこが気色悪いというのだ?
私のこの美しさに気付かない愚か者たちに相談した私が馬鹿だった。タカ丸さんだけに相談するべきだったな。後の祭りだ、仕方ない。

「まあまあ、気色悪くてもいいじゃない。滝夜叉丸を応援しよう?」
「タカ丸さん…!」

さすがタカ丸さん!否定の部分がなかったが、それは嬉しい。これを機に四年皆まとまってくれればいいのだが。

「別にしないとは言ってない」
「三木ヱ門…!」
「いいよ」
「喜八郎…!」
「するとも言ってないけど」
「頑張れ頑張れ滝夜叉丸」

ずっこける私を放って、勝手に解散して散っていく三人。全くまとまりがないじゃないか!
まあいい、まとまりや応援なくとも私は一人で何でもこなしてしまうからな、必要ない。


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内容無さ過ぎや
滝夜叉丸は愛とか好きそうですし、すぐに自分の気持ちに気づきそうですので。
拍手コメント嬉しいです、ありがとうございます!

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