禁断のdispareネックレス

□人殺しは共同作業
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 「……ネックレス……?」
日向は道端で血を塗りたくったような漆黒の飾りがついたネックレスを拾った。中には見たこともないような質の紙が入っている…。
"左手でネックレスの飾りを掴み、右手で人を指さすと、その人の死期・死因を決定できる(極稀に通用しない人間もいる)"
大体そんな感じの内容のことが書かれていた。
「……試してみるか。」
日向はダメ元で暇つぶしがてらやってみた。
『……今から狂死する。』
「…ぎゃー!」
「……う…うわ…本当に死んだ……」
日向はびっくりしてネックレスを取り落としそうになった。何年ぶりだろう?人を殺したのは……。
 日向はまじまじと自分の手の中にあるネックレスを見つめた。何で自分はこのネックレスと出会ったのだろう?俺に何をしろと言うのだろう。
 初めはいろいろ日向も考えた。人を殺すための条件的に現場にいなければならない。そう考えてみれば不便な気もするし、一度ターゲットの顔を見ることで思いとどまらせようとしている気もする。それに何だ?通用しない者もいるとは。どういう人間を指すんだ?

 しかしそれも、最初のうちだけ。
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