Something

□キスマーク
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ピロリン♪



手を伸ばして携帯を探す。一向に手の中に収まらないから頭を上げて目をうっすら開けて周りを見渡す。



名無し『んぅ………』



やっと手にして連絡を確認すれば東方神起のマネージャーからで、今日の仕事についての連絡だった。



名無し『もう支度しなきゃ…』



2人の宿舎から帰って来てから私は睡魔で何を考えるわけでもなくベッドに横になった。メールはもう1件入っていた。差出人はユノ。



【家に着いたら連絡よこせ。名無しに何かあったらマネージャーに文句言われるのは俺だから。】



言い訳しながらもメールからはユノの優しさを感じてしまった。彼らのマネージャーには『起きたら自分で帰るから大丈夫。彼らに責任ない。』とこれまでそっと帰って来るのが当たり前だった。そんな彼の昨日のさらけ出したオスの姿を見てしまった私。でも、彼も1人の人間だ。幻想の人間などいない。



名無し『不自由しないなんて、言わなくたってわかっているわよ…』



わざわざ言わなくたって、私と彼らは同じ作品を作るもの同士だから彼らの魅力もわかっている。






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