LUCE

□親離れ 子離れ
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そうと決まれば早かった。
取り敢えず腹が減ったのでルームサービスを呼び、腹ごしらえを済ませた。
HIROに電話しようとしたら、ルカから叩かれた。


「今何時だと思ってるの!?」


だとさ。


時計を見ると2時。眠い訳だわ。
取り敢えず寝よう、と自分の部屋に戻って睡眠を取った。
ベットに潜り込んで半分寝かけたとこで、大切なことに気がついた。



「あ!ヤベェ!」


そう言って急いでケータイを取り出す。
夜中の2時だけど…多分起きてんだろ。そう思って俺は発信ボタンを押した。


「はーい」


3コール目で出た声は、少し眠そうだった。


「お、愛か!俺俺!」


「え、オレオレ詐欺ですか?」


「ちげーよ!声で分かれや!」


そう、俺が電話したのは俺の恋人 愛。
実は、ルカがリハーサル行ってた時に電話したのが愛だった。なんだかんだで1番頼りになるからな。
ルカとも仲良いし。
………芸能界の奴だし。



「真!お前の大好きな真だ!」

「あ?真?………あぁ!真ね」


やっと分かったんか…愛がたんねぇな。愛が。
………愛だけに…?



「ブッ!」

「え、何笑ってんの?」


「あはは!いや、なんでもねーよ!あはは!」


「はぁ〜?」


ヤベェ、ちょっと俺上手過ぎだろ!?
あー、腹筋いてー


「あははははっ!ハァハァ」


「大丈夫?変態?」

「変態言うなや」

「それより、ルカちゃん。どうだった?」


「あ、そうそう。ルカだった。忘れてたよ」

「忘れんな。」



全く、俺の恋人は手厳しい。


「やっぱ、LDH入るって。」

「そっかぁー。LDH入るってことは芸能界入りでしょ?」

「まぁ、そうなるな」

「あんた、よく許せたわね。エライエライ。」


完全に子供扱いの愛。なめてるな、完璧。
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