LUCE

□次のステージへ
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「じゃ、私行くね」


暫く千さんと昔話で盛り上がって、私は言った。


「おぉ、もう行くのか」

「うん。本当、色々ありがとう!千さん大好き!」

「バーカ!可愛いこと言ってんじゃねーよ」


そう言って千さんは私の頭をグリグリ撫でた。その瞳には微かに涙が溜まっていて。


「千さん…泣いてる?」

「ハッ!泣いてねぇよ!ただ、ちょーっと寂しいと思っただけ!」

「あはは、そっか…じゃあね、千さん!ありがとう。」

「あぁ!お前も頑張れよ!いつでも帰ってこい!」

「うん!」


そう言って私はライブハウスのドアを握った。
最後に店を見渡してみると先程まで踊ってたステージでは知らないバンドが演奏していて、それに合わせてダンスホールで観客がダンスしている。
こことも、もうお別れかぁ…
ちょっとさみしい気もしたけど私は思い出のライブハウスを後にした。
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