LUCE
□過去
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ルカが部屋に戻って、俺の部屋には俺とHIROだけ。
正直、ヤローと2人きりとか全然楽しくない。
「なぁ、水瀬 真。」
「あ?」
ソファに座ってダラダラしてると、HIROがお茶をついで俺の前に座った。
ご丁寧に俺の分までついでやがる。
「聞きたいことがあるんだが」
「なんだ?」
「ルカは、ずっとサングラスをかけているが…なんでだ?」
成る程ね。
確かに、他のやつからみたらおかしいだろうな。
四六時中…しかも朝も夜も家の中にいる時でもかけてるってのは。
「まぁ、お前にルカを預けるんだ。話しておかないといけねぇな。」
フゥッと息を着く。
この話をしても大丈夫か。
いや、ルカは自分で芸能界に入るって決めたんだ。
この問題にも、いつかは向き合わないといけないからな。
「あいつ。顔…いや。瞳にコンプレックスを持ってんだ。」
「コンプレックス?」
「あぁ。この話をするには、あいつの家系の話も関わってくる。」
そう。
俺達の家系とルカの父親の家系の話だ。