LUCE

□過去
1ページ/4ページ


ルカが部屋に戻って、俺の部屋には俺とHIROだけ。


正直、ヤローと2人きりとか全然楽しくない。


「なぁ、水瀬 真。」

「あ?」


ソファに座ってダラダラしてると、HIROがお茶をついで俺の前に座った。


ご丁寧に俺の分までついでやがる。


「聞きたいことがあるんだが」

「なんだ?」


「ルカは、ずっとサングラスをかけているが…なんでだ?」


成る程ね。

確かに、他のやつからみたらおかしいだろうな。


四六時中…しかも朝も夜も家の中にいる時でもかけてるってのは。



「まぁ、お前にルカを預けるんだ。話しておかないといけねぇな。」


フゥッと息を着く。

この話をしても大丈夫か。


いや、ルカは自分で芸能界に入るって決めたんだ。

この問題にも、いつかは向き合わないといけないからな。



「あいつ。顔…いや。瞳にコンプレックスを持ってんだ。」

「コンプレックス?」

「あぁ。この話をするには、あいつの家系の話も関わってくる。」


そう。

俺達の家系とルカの父親の家系の話だ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ